高潮災害から立ち上がった人々(1) - 地図中心9月号の記事から - 先ず写真を見てください。 海の上を走るレトロモダンな電車。 この光景、どこかで見たことありませんか? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1959(昭和34)年9月26日夕刻、台風15号は和歌山県潮岬付近に上陸、勢力を保ったまま伊勢湾奥部を通過したとき満潮と重なり、暴風雨と高潮が沿岸を襲った。知多半島の伊勢湾岸を走る名古屋鉄道 (名鉄) 常滑線では、名古屋市南部の天白川河口付近のデルタ地帯の区間が一夜にして海中に没してしまった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 名鉄OB の白井昭さんが、地図中心9月号の伊勢湾台風特集のために書いてくださった記事の冒頭部です。 当時、白井さんは常滑線沿線から名古屋市内の本社に通っていて、被災者であると同時に、災害復旧 ・復興にあたる当事者として奔走されま