慢性疲労症候群とは、日常生活が著しく損なわれるほどの強い全身倦怠感、慢性的な疲労感が休養しても回復せず6ヶ月以上の長期にわたって続く状態です。 同時に発熱、リンパ節腫大、咽頭痛などの感染症様症状、頭痛、筋肉痛、関節痛、脱力感などの膠原病様症状、睡眠障害、思考力低下、抑うつ、不安などの精神・神経症様症状などの多彩な症状も現れます。 慢性疲労症候群は筋痛症性脳脊髄炎とも呼ばれ、CDC(米国疾病対策センター)により 1988年に慢性疲労症候群(Chronic Fatigue Syndrome:CFS)と提唱された疾患概念です。 一方,同様の病態が英国・カナダなどでは ME (Myalgic Encephalomyelitis:筋痛性脳脊髄炎)と されており,近年は ME/CFS と併記されることが多いです。 原因・病態は明らかになっておらず、一般的な血液検査、尿検査、画像検査では分かりません。