感染拡大が続く新型コロナウイルスだが、感染経路がわからない感染者が多くなってきている。その中で、新たに喫煙室で感染したのではないかとされる事例が出てきたので紹介したい(この記事は2020年4月9日の情報に基づいて書いている)。 新型コロナウイルスの感染拡大で懸念されているのが、クラスター(小規模の患者の集団)の発生である。クラスターが特に発生しやすいのは、「3密」(①密閉空間②密集空間③密接場面)と呼ばれる感染リスクが高い場所だ。 感染者の多い都道府県に緊急事態宣言を発令した政府は、さらなる感染拡大を防ぐため、換気が悪く人が密集する空間に行くことを避けるよう、国民に求めている。 ところが4月に改正健康増進法が全面施行されたことにより、タバコを吸える場所が少なくなった喫煙者が、喫煙室や喫煙所に集まっている。喫煙室や喫煙所に感染者がいれば、そこから感染が広がっていく危険性がある。 社内の喫煙室