この数年、論文不正問題が研究者社会に大きな影を投げかけています。 これまで分子生物学会は、「若手教育シンポ」という枠組みで、若手研究者が捏造に手を染めることの無いように教育をしてきたつもりでした。しかし、そのシンポの講演者であり、また研究倫理委員会の若手教育問題ワーキンググループの委員でもあった有力研究者自身が捏造問題の渦中の人となってしまったことで、これまでの認識を改める必要に迫られています。そのため、今年の年会における「捏造問題フォーラム」は、これまでの様な「若手の問題」というスタンスではなく、より真摯に捏造問題に向き合い、どうすれば捏造を少しでも減らせるかを考える会にすることを目指しています。具体的には、最大6つのセッションを用意し、それぞれに捏造問題の関係者(ジャーナル、学会、マスコミ、研究資金供給元、ご本人?、捏造発見者、?、??)を招いて、それぞれの立場で何をすることが捏造の防
申立人は、平成26年3月31日付け「研究論文の疑義に関する調査報告書」について不服であるから、独立行政法人理化学研究所に対し、不服申立を行う。 <申立の趣旨> 1 研究論文の疑義に関する調査委員会作成にかかる「研究論文の疑義に関する調査報告書」のうち、調査対象項目(1―2)、(1―5)についての調査結果・評価及びまとめについて、再調査を行うことを求める。 2 申立人は、調査対象項目(1―2)、(1―5)について、研究不正を行っていないとの認定及び報告を求める。 <申立の理由> 第1 総論 1 調査の対象 (1)本規程に基づく調査の必要性 「科学研究上の不正行為の防止等に関する規程」(以下、「本規程」という。)第16条は、「調査委員会は、……次の各号に掲げる事項の認定を行うとともに、当該調査の結果をまとめ研究所に報告する。(1)研究不正が行われたか否か、(2)研究不正が行われたと認定したとき
三木 秀夫(みき ひでお) 事務所名:三木秀夫法律事務所 ほな行こか~(^。^)に初めてブログします。 先月に、ここのブロガーになるよう指名されての初投稿です。慣れないことをするので、戸惑っています。 私は、報道でご存知の方もおられるかとは思いますが、現在、世間を(というか世界中を)騒がしている理学研究所の小保方晴子ユニットリーダーの代理人として活動しています。 この問題では、小保方さんに対する同研究所の調査委員会が下した最終調査報告書に対して、近日中に不服申し立てを行い、あわせて記者会見を予定しています。 ぜひ、ご支援をお願いします。 小保方さんは、ご存知のように、誰もが驚いた世紀の発見の報道で登場しました。マスコミも異常に彼女を祭り上げたかと思いきや、ある日を境に一挙に地獄の ように打ちのめし始めました。しかし、その後の理研の会見で、彼女だけを切り捨てるような報告書が公表されました。私
小保方晴子氏らのSTAP細胞の論文に捏造と改竄があったと認定されたことを受け、リケジョ(理系女子)として後に続こうとする小保方氏の母校、早稲田大学の後輩たちは複雑な思いを抱いていた。 「STAP細胞の発見を聞いたときは本当にうれしかった。私も人の役に立つ研究成果を出したいと刺激されただけにショック」 物理や粒子を研究する先進理工学部電気・情報生命工学科3年の神里華澄さん(22)はこう話す。日々実験に没頭し、わずかな成果を積み重ねていく地道な作業を知っているだけに「なぜ論文が通ったのか、審査に問題がなかったのか、はっきり明らかにするべきでは」と疑問を投げかけた。 小保方さんと同じ応用化学専攻の4年の女子学生(22)は「研究に誠実に向き合うことが何よりも重要と指導される。STAP細胞の存在を信じたい」。 大学院に残り研究者としての道を歩む先進理工学研究科電気・情報生命専攻の修士2年、中村果愛さ
1日に東京都内で行われた理化学研究所の調査委員会による記者会見を受け、捏造(ねつぞう)を指摘された小保方晴子研究ユニットリーダーの代理人弁護士は同日午後、大阪市内で取材に応じ、3月31日に理研の担当理事から調査委員会の最終報告の内容を聞いた小保方氏の様子について「顔色が白くなり、理事に『承服しがたい』と伝えた」と明らかにした。代理人弁護士によると、内容を聞いた際には小
よかった探し STAP細胞事件はまだ始まったばかりだが、事件の性質はすでに確定した。 O氏の手際の杜撰さは、ファン・ウソクやヘンドリック・シェーンと共通する。捏造したのが画期的業績(=必ずバレる)であることも同じだ。ある種の精神構造は、捏造が発覚することを気にかけないらしい。 共通点が目立つのと同じくらい、それぞれの事件の個性も目立つ。ファン・ウソク事件はナショナリズム抜きには語れない。ヘンドリック・シェーン事件は、共同研究者の責任という問題を提起した。では、STAP細胞事件の特徴はどこにあるのか。 私が思うに、それは「過剰」であることだ。 ファン・ウソクが2004年に捏造した業績は、2007年にほぼ現実のものとなった。ヘンドリック・シェーンの業績はこれよりは大げさだが、権威ある賞を複数受賞した、つまり学界でいったんは「ほぼ確定した話」と見なされた。STAP細胞事件に比べれば二人とも、もっ
11jigenさんの検証によりSTAP細胞に関するNature Articleの図に、筆頭著者の博士論文からの図がスキャンしてコピペされていたことがわかり、共著者である山梨大学の若山先生から「確証が持てなくなった」というコメントが出されました。
論文盗用やデータのでっちあげなど、大学での研究不正が後を絶たない。学術成果を無償でインターネット上に公開する動きが世界で進んでいることが、今まで以上に不正を犯しやすい環境を生み出しているようだ。不正発覚によって大学が受けるダメージは計り知れないと、各大学は対策を本格化させている。 「博士論文を…
今夏、福島県南相馬市で、野馬追いのハイライト 神旗争奪戦を観戦した。ご一緒したのは、加藤茂明・元東大分子細胞生物学研究所教授だ。 先日、加藤元教授の研究室の不正行為に関し、東大が行った予備調査の結果が明らかとなった。マスコミが大きく取り上げたため、ご存じのかたも多いだろう。 報道によれば、加藤研が発表した165報の論文中、53報で問題が指摘され、そのうち43報で不正が確認されたという。日本を代表する研究室が、大量の論文を捏造していたことになる。今回の事件は、論文捏造の実態を考える上で、示唆に富む。私は、この件について、加藤元教授から相談を受けていた。そして、予備調査報告書を実際に見せて貰ったことがある。そこには、論文の不正箇所、不正を働いた研究者の名前が明記されていた。 驚いたのは、不正の構図が複雑であることだ。加藤元教授の指示のもと、研究室をあげてデータを捏造した、という単純な話ではない
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