【ニューヨーク時事】23日の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、20日死亡したリビアの元最高指導者カダフィ大佐と行動を共にしていた側近が同紙のインタビューに対し、大佐は同国中部シルトで反カダフィ派に包囲される中での逃亡生活で、「なぜ電気がないのか。なぜ水がないのか」などと不満を訴えていたことを明らかにした。 側近によると、カダフィ大佐は数日ごとに空き家になっている民家を移動しながら逃亡生活を続けていた。側近らは、カダフィ大佐に権力を放棄するか国外脱出を図るよう繰り返し説得したものの、選択肢として検討しなかったという。 大佐は戦闘に参加することはなく、衛星電話でメールを読んだり、電話をかけたりしており、側近は「一発も撃つことはなかった」と語った。 【関連記事】 〔写真特集〕リビア動乱〜殺害される直前のカダフィ大佐〜 〔写真特集〕カダフィ・ファミリー〜砂漠のセレブライフ〜