新鉱物「千葉石」の結晶=物質・材料研究機構提供新しく確認された「千葉石」 結晶の中にメタンなどの天然ガスを閉じ込めた新しい鉱物が千葉県南房総市の山中で見つかった。発見地にちなんで「千葉石(ちばせき)」と命名され、国際鉱物学連合の認定を受けた。物質・材料研究機構(茨城県つくば市)や千葉県立中央博物館などの研究チームが、15日発行の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ(電子版)に発表する。 千葉石は、同県館山市に住むアマチュア研究家、本間千舟(ちぶね)さん(63)が約1800万年前の堆積(たいせき)岩の中から、1〜5ミリ程度の結晶を見つけた。物材機構などの解析で、二酸化ケイ素が主成分の無色透明の鉱物で、ケイ素と酸素が結合してできた「かご」のような形の微小構造の中に、メタンやプロパンなどが入っていることがわかった。 千葉県沖などでは、太平洋側の岩板(プレート)が大陸側のプレートの下に沈み