シリアのイドリブに近いハーン・シャイフーンという街に対して、シリア軍が化学兵器を投下し、多数の死傷者が出たというニュースは、一瞬にして世界に伝えられた。子供たちが苦しみからであろうか、裸で死亡している写真が、インターネットを通じでばらまかれた。 一人の子は両手を挙げて、まるで神にでも祈るかのようなポーズで、死んでいた。彼の表情は意外に穏やかだったが、そのことは悲しみを、より強烈に伝えている。誰がこの残虐な攻撃をしたのか、という事が当然問題となっている。 アメリカ政府はシリアのアサド大統領が、攻撃の責任者だとして、アサド体制打倒の軍事攻撃を始めている。既に、50発の巡航ミサイルが、ホムスなどの軍事基地に、撃ち込まれたということだ。 このアメリカの軍事攻撃の前には、アメリカとロシアとの間で(1)攻撃の規模(2)米露軍の衝突を避ける(3)中国の周首席訪問時に、強烈な印象を与えること、などが話し合