「不当勾留を続けて起訴するようなことはするな」。市民グループが検察庁に申し入れようとしたところ、多数の警察官が立ちはだかったため現場は騒然となった。=8日、神戸地検正門 撮影:筆者= 「共謀罪の試し斬りは右翼かヤクザで来ると思っていたら左翼で来た」。ある人権団体関係者が警戒感を隠さずに語った。 神戸地裁できょう、デッチ上げ事件により逮捕された人物の勾留理由開示法廷が開かれた。 毛受裕介裁判官は検察の勾留請求を口移しに言うだけだった。弁護側が尋ねることには「答える必要はありません」などと突っぱねた。 閉廷後、弁護士は田中に「事実上何も言わなかった(勾留理由の開示はなかった)」と無念そうに話した。 事件は去る10月21日に起きた。『人民新聞』(大阪府茨木市)の編集長(60)が兵庫県警に詐欺の容疑で逮捕され、編集部が家宅捜索を受けたのである。 第3者に銀行のキャッシュカードを使わせていたことが、