英語は、文学、映画やドラマ、コメディーや歌などに楽しく触れながら学ぶと、習得しやすくなります。連載「文学&カルチャー英語」では、シェイクスピア研究者で大学准教授、自称「不真面目な批評家」の北村紗衣さんが、英語の日常表現や奥深さを紹介します。今回のテーマは、シェリダンによる18世紀の戯曲『恋がたき』の登場人物が由来となった言葉「malapropism(マラプロピズム)」です。 シェリダンによる18世紀の戯曲『恋がたき』You have no more feeling than one of the Derbyshire putrefactions! The Rivals, 5.1.217-218 (= Act 5, Scene 1, Lines 217-218) このセリフは、1775年に初演された、アイルランド人劇作家リチャード・ブリンズリー・シェリダン(Richard Brinsley