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ブックマーク / mizunotori.hatenadiary.org (114)

  • アンシーズ 〜刀侠戦姫血風録〜:宮沢周 - WATERBIRD

    自分の中の「男」を刀に見立てる、というアイディア一発で突き抜けてしまっている作品。「男」を抜くから女になる、刀が折れると男に戻れなくなる、刀を抜いた状態で女らしい行動をしても男に戻れなくなる。そういうルール。登場人物はみんなビジュアルが美少女なのに中身は男だとか、主人公に迫ってくる奴の大半が男だとか、男同士でキスしまくりとか、もう超楽しい。性転換を扱ったものとしては非常に良いと思う。 ただし、ぶっちゃけ作品としてはいまいちだと思う。異能を持った生徒たちが学内抗争を繰り広げる話、のはずなんだけれど、その抗争のルールがよくわからない。キャラがみんな説明口調なので、逆に状況を把握しにくい。なんか展開がバラバラな感じ。 まあ、性転換を楽しめればいいさ。ミツウさんかわいいぜ! 元男だけどな!

    アンシーズ 〜刀侠戦姫血風録〜:宮沢周 - WATERBIRD
  • 羽月莉音の帝国:至道流星 - WATERBIRD

    講談社BOXからデビューして格的な経済ラノベを書いたということで話題になった作者、ってまあ俺は講談社BOXのほうは読んでないんだけど、で、今回の作品は、冒険家の娘で非常に行動力に溢れる少女・羽月莉音が、幼馴染たちと一緒に起業して独立国家を作ろうとする話。主人公はその幼馴染のひとりで莉音の従弟。主人公が唯我独尊なヒロインに引っ張られる作品の常として、あちこちで『涼宮ハルヒ』と重ねて語られているけれども、ハルヒが「超能力で世界を変える話」だとすれば、こちらは「経済力で世界を変える話」であり、意識的に“地に足のついた”物語として描かれている。もっとも、経営のあたりは(たぶん)非常にライトに書かれているし、主人公たちにとってかなり都合のいい展開にもなっているので、素人にも読みやすく、「起業とか経営とかわかんなーい」ってな人でも安心して読めるようになっていると思う。 しかし、この作品の見所は、決し

    羽月莉音の帝国:至道流星 - WATERBIRD
  • 僕は友達が少ない/僕は友達が少ない2:平坂読 - WATERBIRD

    二冊まとめて。基的に『ラノベ部』と同じで短編ペースのあっさり風味。かるーく読めて後味爽快。ただ同じ形態の作品でも、『ラノベ部』はわりと考えて書かれてたけど、『はがない』はのびのびと好き勝手やってるような印象。なんというか、作家には「気の向くままに書いたほうが一般受けする作家(考えて書くとディープになる)」と「考えて書いたほうが一般受けする作家(考えないで書くとディープになる)」の二種類がいて、んで、平坂読とか、あと西尾維新とかは、前者のタイプなんじゃないかなー、と。だから俺の中では『化物語』と『僕は友達が少ない』はよく似ている感じ。100%趣味で書いた小説です。で爆売れ。みたいな。まあどうでもいいことですが。 これほど美少女がうんこうんこ連呼する作品は業界初な気がするよ。登場キャラがどこか子どもっぽくて、なんだかモラトリアムな感じの楽しさ。可愛いよな。でもこの手の作品ではなぜか主人公がい

    僕は友達が少ない/僕は友達が少ない2:平坂読 - WATERBIRD
  • 絶望同盟:十文字青 - WATERBIRD

    『ぷりるん』『ヴァンパイアノイズム』に続く第九シリーズの第三弾。包帯を巻いた裸の少女が描かれた表紙、タイトルやあらすじに含まれる「絶望」の文字など、前二作よりもさらに直接的に痛々しさを醸し出しており、すわレイプか自殺か更なるなのか、と思いきや、なんとこれが爽やかな青春ストーリーだったという。フェイントかけてきているというか、ひねくれているというか、シリーズ中で最も痛々しい『ぷりるん』が萌えラブコメと思われそうなタイトルであるのと対照的で面白いと思いますです。 ロリコンで小学生女子をストーカーする当真ネンジ。自分をブスだと思い、美しい少女を好きになる蓮井カオル。カロリーメイトとソイジョイばかりの味気ない生活を送る木羽ミキオ。ぼんやりとした日常を生き、その中に刺激を求める雫石サナ。いかにも十文字青らしいキャラクターたちの、それぞれの視点で描かれる連作短編的な作品(最近で言うとガーデン・ロスト

    絶望同盟:十文字青 - WATERBIRD
  • [映]アムリタ:野崎まど - WATERBIRD

    なんてはてなダイアラーに優しくない作品名だろう([]で括ると自動的にカテゴリになっちゃうのだ)。しかも「崎」が変換できない。右上が「大」じゃなくて「立」の「崎」なんだけど。むうう。 というわけでメディアワークス文庫の創刊ラインナップのひとつであり、メディアワークス文庫賞の受賞作でもある作品。大学生の二見遭一くんが、自主制作映画に役者として参加するうちに、天才と名高い映画監督・最原最早に見込まれるというか魅入られるというか引きずり込まれてしまうという話。III章までは自主制作映画に懸ける青春ストーリー。IV章のあたりはじんわり汗をかくようなサスペンス。V章で止めればたぶんニヤニヤな恋愛物として読める。そして「これホラーだよな」としか言いようがないラストシーン。あらすじだけ追えば荒唐無稽と言っていいくらいのぶっとび具合なんだけど、でも一気に読み切ってしまう、読みきらせてしまうような力があるんだ

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  • 幕末魔法士 Mage Revolution:田名部宗司 - WATERBIRD

    電撃小説大賞<大賞>受賞作品。さすがの面白さ。 表紙を見て、「このヒロインっぽいのはきっと男の娘!」と思ったら、冒頭で否定されて、それならと「失冬馬は呪印の力で男になっているが当は女の子!」と信じていたら、最後に思いっきり裏切られた。ひどい…。 幕末+魔法という時代劇とファンタジーのハイブリッドで、途中までは落ち着いた雰囲気で進んでいたのが、戦闘パートに突入した途端、ド派手に魔法乱れ撃ち、冬馬くん無双、そしてクトゥルフと、弾けまくりなのが面白かった。時代劇パートだけだと地味になりすぎるので、こういう展開にしたほうがラノベらしくていいんじゃなかろうか。 今回はあまり実在の人物が出てきていなかったけど、幕末といえば美味しい人物がたくさんいるわけで、シリーズ化してもネタには困らなさそう。ラノベ時代劇ブームくるー?

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  • 空色パンデミック1:本田誠 - WATERBIRD

    ファミ通文庫の新人さん2。空想に支配される病気をテーマにした青春学園恋愛小説。またひとり検索しづらいペンネームの絵師が。あと、ずっとタイトルを「空想パンデミック」だと思ってた。 空想病の患者は定期的に空想に支配される。たとえば「自分を伝説の勇者だと思い込む」「自分を恋愛アニメの主人公だと思い込む」などなど。空想を放置しておくと、それが周囲に感染してしまったり、最悪の場合、世界中の人間がその空想を信じ込んでしまうパンデミックを起こすことがあるため、空想病罹患者が発作を起こした場合、すみやかにそれを完結させることが求められる。より詳しくはファミ通文庫公式サイトをご覧ください。すぐ消えそうだけど。 キャラクター的には邪気眼、ストーリー的にはセカイ系のパロディなんだけど、それでも作品自体がちゃんとセカイ系になっているところがポイント高い。パロってもギャグになってない。作中作の舞台劇のあたりも作者の

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  • ぐらシャチ:中村恵理加 - WATERBIRD

    少女が出会ったのはシャチのようでシャチではない怪物・グラボラス。肉を抉り骨を削って己の姿かたちを変える異形。やがて怪物は人間になりすまして少女に忍び寄る。時を同じくして起こる連続殺傷事件はヤツの仕業なのか!? 戦慄のバイオホラー!! …みたいな感じ。…半分くらいは正しいはず。 マジで設定だけ見たらかなり怖い話だと思う。グラボラスが身体のサイズを変えたり、人間に化けたりする方法とかが、無駄にグロい。そんなの不思議パワーでいいじゃん! これ子どもに読ませたらトラウマ物だって、絶対! テーマとしては「人間と怪物のコミュニケーション」というあたりで、なんだか『ダブルブリッド』と共通しているように思う(『ダブルブリッド』はロクに読んだことないので断言できないけど)。ヒロインである榛奈の、ぼけーっとした性格が、人間の常識を知らないせいで天然ボケに見えるグラボラスとマッチしていて、かなり良い。さらに、最

    ぐらシャチ:中村恵理加 - WATERBIRD
  • ベン・トー5 北海道炭火焼秋鮭弁当285円:アサウラ - WATERBIRD

    5巻にもなってようやく「主人公の好きな人」が登場するというあたりがこの作品らしい。というわけで広部さん登場。「かつて佐藤がいた世界」の象徴である広部さんの存在が、これまで単なる馬鹿だった佐藤というキャラに深みを与える。佐藤かっこいいよ佐藤。そして、人気にこだわるあまり自分を偽ってアイドルとなった広部さんと、勝利にこだわるあまり自分を偽って猟犬群となった山原との対比。ついでにオルトロスも再登場。沢桔姉かわいいよ沢桔姉。

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  • とある飛空士への恋歌3:犬村小六 - WATERBIRD

    戦争だー! コメディパートの無邪気な明るさに対して、後半のこの容赦のなさはすごい。学園ラブコメとか考えてない飛ばしっぷり。ベタベタな展開だけれど学生たちの奮闘には胸を打たれる。特にファウストくんにはもっと悪役として活躍してもらいたかったよ。いずれカルエルの正体がバレたときに大衆を煽動して迫害を行わせる役回りだと思っていたのに…なんかかっこよくなってるし…! あとカルエルの覚醒。潜在能力を示唆しつつも、ちゃんと目標となる人物を設定しているのが良いな。そうなるまでの成長が描かれていくわけか。ただ、個人的には、そう無理して前作とクロスオーバーする必要もないと思うんだけど、さてどうなるか。

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  • 円環少女10 運命の螺旋:長谷敏司 - WATERBIRD

    今週の円環少女は「リターン・オブ・妹」「イリーズさんのお手軽大虐殺」「アトランチス浮上」の三です。メイゼルの過去が明らかになり、仁たちは円環大系との全面戦争に突入。聞けば聞くほどイリーズさんぱねぇっす。理論の証明のために神を殺す。肉体派のマッドサイエンティストだな。《九位》に可愛げが出てきたのも良い。無機質な機械の身体に改造されてなおフリルふりふりのロリータファッションに身を包むなんて健気じゃないですか。 謎の新キャラ、ハウゼン・O・ジモリーの登場により、物語はわけのわからん方向に。舞花さんも、急に復帰したわりに今回は出番がなかったから、次からは張り切ってくれるだろう。

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  • 神様のメモ帳4:杉井光 - WATERBIRD

    四代目がとあるバンドのプロモーションを手がけることになって、それをナルミが手伝うことになって、四代目のかつての親友が帰ってきて、抗争が勃発して、あとは過去の真実がニート探偵により掘り起こされるという、いつもの展開。 な、ナルミがかっこよすぎる。大きなイベントを一手に取り仕切り、平坂組メンバーを見事に従え、最強と呼ばれた男たちと兄弟の杯を交わし、そしてニート探偵のハートをがっちり掴んでいる。こんなのニートじゃねぇ、チートだ。チート野郎がここにいるぞ。 んで、作中に登場するバンドは…えーとメンバーは全員女性なの? 大切な人はもういなくなってしまったの? …あ、そうか、ナオくんはきっと女装してるんだ! なるほど、それならすべて納得だな!

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  • 俺の妹がこんなに可愛いわけがない4:伏見つかさ - WATERBIRD

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  • アクセル・ワールド02 紅の暴風姫:川原礫 - WATERBIRD

    ミーネちゃんのことかーっ! …ってあっちは血風姫だな。 というわけでロリ登場。いろいろな意味で犯罪的だ。一緒にお風呂入ったり裸で抱きつかれたりと定番のイベントもバッチリ完備。黒雪姫の嫉妬も心地良い。ハルユキ君は人生最大のモテ期に突入したようだ。さすが仮想世界一動けるデブだぜ! かっこよすぎる! ゲームとしては「災禍の鎧」という呪いのアイテムの討伐ミッション。「のろわれていてはずせない」な上に、プレイヤーの意識を乗っ取って暴走するという、凶悪すぎる「災禍の鎧」を、赤の王と協力して倒すことになるわけだあ、しかし暴れる「災禍の鎧」の裏には別の王の影が…という感じのあらすじ。純色の七王がたくさん出てくるのはいいんだけど、レベル9ならではっていう強さがあんまり感じられないのは狙ってのことなんだろうか。イエローさんとかやたら小物くさい。いや、これはゲームなんだから、ゲームバランスを破壊するほどの強さと

    アクセル・ワールド02 紅の暴風姫:川原礫 - WATERBIRD
  • ソードアート・オンライン1 アインクラッド:川原礫 - WATERBIRD

    『アクセル・ワールド』よりも好きかもしれない。仮想現実なMMORPG、脳に直に信号を送ってゲーム世界を体験させるという設定は、それだけ見ればアクセル・ワールドとほぼ同じ。重要なのはログアウトできないという点。ログアウトボタンがない、ゲームをクリアする以外にゲームをやめる手段がない、無理にゲームをやめれば(電源を引っこ抜くなどすれば)現実的な意味で死んでしまう、といったルールにより、ソードアート・オンラインの参加者は、ログアウトできないまま仮想世界で二年を過ごしており、それによってゲーム世界が限りなく現実世界に近づいている。だからこそ「死の恐怖」が真に迫っているのだ。たとえば普通にファンタジーな世界で「敵に殺されれば死にます」というのは当たり前すぎて実感を持てない。「これはあくまでゲームです、しかしゲームオーバーになれば死にます」というところに、リアルさがあるのだと思う。 アクセル・ワールド

    ソードアート・オンライン1 アインクラッド:川原礫 - WATERBIRD
  • 俺の妹がこんなに可愛いわけがない3:伏見つかさ - WATERBIRD

    これまで私は京介について、なんて妹思いの兄なんだ、口ではああ言ってるけど、ほんとは桐乃のことが大好きなんだろうなぁ、などと思っていた。…この3巻を読むまでは。黒との兄妹ごっこを見るかぎり、京介は桐乃のことが好きなわけではない。そう、妹だったら誰でもいいのだ。それがたとえ邪気眼電波美少女だったとしても、「兄さん」というたった一言さえあれば、彼にとっては全力で守るべき「妹」となるのだ。なってしまうのだ。しかしそれは不純ではない。いや彼の行動は、ある意味で個人の感情すら超越した、限りなく純粋なものだと言うべきだろう。妹の振りをしているだけの他人を貶されて「人様の妹を泣かせてんじゃねぇよ!」と脊髄反射で絶叫できる男が他にいるだろうか。完全に無意識の所業である。黒のことを当の妹だと思い込んでいなければこのような台詞を吐けはしないだろう。まさしく彼こそ真・兄貴、いや超・兄貴である!!! というの

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  • 疾走れ、撃て!2:神野オキナ - WATERBIRD

    延期に次ぐ延期の末にようやく出た第二巻。「無茶苦茶すごいわけじゃないけどヘタレでもない」という真っ当な性能を手に入れつつある理宇くん。その一方で、理宇くんを巡って激しい火花を散らすロリ上官と金髪眼鏡さん。立場的にも性格的にもあからさまには好意を示せないが、智謀を駆使して搦め手から攻める虎紅。冷静なようでいて感情的、未熟さ故に猛進して失敗するミヅキ。二人の戦いは深く静かに陰湿に進行していく。楽しい楽しい。特に理宇とミヅキが喧嘩するところが素晴らしかった。その隙にも理宇にアタックしない虎紅の消極性にはやきもきするが。 ガンパレ系というか学兵物なんだけど、かなりラブコメに寄ってるよなぁ。軍隊についても、いまのところは惨さよりも厳しさに焦点を当てていて、バランスよく仕上がっているような感じ。個人的には五巳さんが伏兵として何かやってくれるんじゃないかと期待している。3巻は早く出るといいなぁ。

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  • C3-シーキューブ-VI:水瀬葉月 - WATERBIRD

    スコッティというネーミングセンスには唸らざるを得ない。むしろスコッティから逆算して持ち物がスコップになったりしてないか。 フィアたちに新しい友だちができました&スコッティ先生の楽しい家庭訪問という話。相変わらず「そんなこったろうと思ったよ(泣)」感に溢れている。今回は特に肉体的苦痛より精神的苦痛を重視している感じで。まあ、ドラコニアンズとやらが単なる筋トレマニアの集団で、ビブオーリオさんちほどには凶悪でなかったあたり、まだ救いがあるか。拍明兄さんもそうだったけど、主人公と緩やかに対立しつつ総力戦には応じないスタンスの敵キャラなので、バトルにもまだ平和な空気が残っている気がする。毎回ビブオーリオみたいなのだと心がささくれるので、たまにこういうのを挟んでくれると良いなぁ。 来の主人公よりも主人公らしいフィア、萌え系四コマ的なゆるギャグ担当の黒絵、少女漫画恋愛担当のいんちょーさんという役割分

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  • やってきたよ、ドルイドさん!2:志端祐 - WATERBIRD

    普通の百合小説になっとるがなー、という感じ。おばかでかわいいシャレイリアと、百合妄想が過ぎてダメ人間になってる夏穂、そしてかわいそうな子になってる法香さん。メインはこのあたりで固定か。あと雪那さんはいいキャラなんだけど一歩引いてて、地味にアリアが活躍。このメンバーでいちゃいちゃらぶらぶ。男の入る余地なんざねーよ、動物たちはオチ要員だから許してやるけど、みたいな。なんか普通に女の子たちを愛でるだけのコメディと化したなぁ。でも悪くない。というか良い。なごむわぁ。

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  • とある飛空士への恋歌:犬村小六 - WATERBIRD

    『とある飛空士への追憶』の続編と聞いたときは「ぶっちゃけありえない」と思ったもんだが、どうやら『恋歌』は題名が同じだけの完全新作と考えた方がよさそうだ。『追憶』は第二次世界大戦あたりの雰囲気だったけど、今回は基設定こそ似通っているものの、フランス革命っぽい感じのエピソードあり、謎の力で空に浮かぶ島とかありで、かなりファンタジー度が上がってる。また、シリーズ化前提で話が作られているようで、いまだ主人公とヒロインが出会っただけという超スローペース。この1巻ではページの大半が主人公のカルエルくんの紹介に費やされている。 で、その主人公というのがマザコン+シスコン+王子様というトリプル甘やかされ属性を装備した最高のヘタレなのである。幼い頃は皇妃や取り巻きの貴族たちに大切にされ、革命が起こっても親切なおっさんに拾われて優しい姉妹に可愛がられる。巧みに迫害をくぐりぬけるその手腕、いかなる時にもぬるま

    とある飛空士への恋歌:犬村小六 - WATERBIRD