『描く!』マンガ展 名作を生む画技に迫る-描線・コマ・キャラ(2015年) 日本人はこんなにマンガを描いてきた―プロの作家のみならず、実に多くの人が「絵」を描いています。マンガ読者の多くは、愛好するマンガ作品の「絵」をまねて自らも「描く」という体験を一度はしています。このような「描く読者」が分厚い層として存在し続けてきたことが、現代マンガの隆盛を支えてきたと言っても過言ではありません。次の世代の才能がいつも人々の「描く」という営みの大海のなかから現れてきたことは、マンガの文化的「強み」と言ってよいでしょう。本展覧会は、マンガを「描く」「人に見せる」「たのしむ」という、マンガの本質的な営為に着目しています。原画などの展示によって、優れたマンガ家たちの卓越した作画技術を鑑賞する機会を提供するとともに、描き手たちをはぐくんできた「場所」として、各時代の媒体資料を出版物の現物などでご紹介します。ま