前半を終了して5-0。後半打ち止めにするか。10点取ってしまうのか。ハーフタイムの関心は、そこに集まっていた。 【写真】サプライズ選出や不当な扱いも。外国人監督に翻弄された日本代表の選手たち 30日、フクダ電子アリーナで行なわれたモンゴル戦(W杯アジア2次予選)は、終わってみれば 14-0。クリンチで逃げるのが精一杯の、戦意を喪失したモンゴルに対し、日本は容赦なく最後まで殴りかかった。 日本の勝利自体は喜ばしいことではある。ただ、欧州では(南米でもそうだろうが)、10点以上奪うのはマナー違反。得失点差が絡んだ試合でない限り、5点ぐらいで打ち止めにしようとする風土がある。 フランスがそうだった。2001年3月。スタッド・ドゥ・フランスで行なわれたフランス対日本の親善試合。日本が0-5で大敗した試合だ。その後半なかばだった。ロベール・ピレスがタッチライン際でボールを受け、前進しようとした瞬間、