未来をこれほど劇的な形で垣間見ることは、めったにない。Johns Hopkins University(ジョンズホプキンス大学)のApplied Physics Lab(応用物理学研究室)が、高電圧の感電事故で両腕を失った人に、その人の神経系に接続してコントロールできる義手を取り付けることに成功した。コントロールといっても、まだできることは限られているが、四肢の一部を失った人にとっては、明るい未来が見えてきたようだ。 人間の脳や神経が直接コントロールする義手は、今急速に進歩している。たとえば下のビデオでは、女性が義手に脳からの命令を伝えている。またロボット工学の進歩と並行して、義手を動かすメカニズムもどんどん良くなっている。人間が義手や義足を自分の手足のように使えるようになるのも、それほど遠い先ではないだろう。未来は、まさしく今ここにある。まだ広く普及してないだけだ。
脳卒中などで片足にまひが残った人のリハビリを助ける歩行支援機を、名古屋工業大学の佐野明人教授と、義足メーカーの今仙技術研究所(岐阜県)が共同開発した。自力で歩く二足歩行ロボットをヒントにした、モーターも電源もいらない装具だ。 名前は「ACSIVE(アクシブ)」。片足の骨格のような構造で、まひした方の足に着ける。腰骨の位置に固いバネが仕込まれ、まひ側の足が後ろに下がると縮む。反動で「ポーン」と太もも、ひざ下を順に振り出し、無理なく次の一歩を踏み出せる。 鋼板製で、重さは腰のベルトも含めると約900グラム。腰のベルトとふくらはぎの留め具で固定する。バネの強さや板の長さは利用者に合わせて調節する。 佐野さんは、動力を与えなくても人間のように歩き続ける二足歩行ロボットの研究者だ。モーターや電源なしで、緩い下り坂を27時間、72キロ歩き続けたロボットの開発に成功している。
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