普通、麻雀漫画といえば非日常的な額の金銭が飛び交うのが普通である。しかしこの漫画では、私たち一般人でも可能なレートでしか打っていない。一般に、そこらの雀荘では2の2-6というレートで打つことは出来ないが、新宿ではそれほど探さなくても見つかってしまう。要するに、常識の範囲内でしかストーリーは展開しないのだ。5000万だとか1億だとかが動くお話ではない。 この漫画は、実在する某雀士の生き様を描いたものである。中途半端に戦術書っぽくしてあるが、この漫画を読んだだけで強くなるということはないだろう。ただ、他のどの麻雀漫画を読んでも上手くなんてならないのだから、これは仕方がない(片山まさゆき氏のオバカミーコは読むだけで強くなるが、これは別格)要するに面白いかどうかであるが、これは中々に楽しかった。ただし、きちんと麻雀を打てるくらいの知識がないと、理解できないところが多いと思う。初心者向けではない。