最近、「…ケ月」という表記を目にすることがありますが、「か」と「ケ」はどちらが正しいのでしょうか。 放送では現在、「か」を使っています。 数詞に続けて物を数えるときには、昔は「五ヶ所」「五ヶ条」のように小さく「ヶ」と書くことがありました。また、固有名詞の場合にも「駒ヶ岳」「槍ヶ岳」のように書かれます。これらは、一般的にはカタカナの「ケ」を書いて、カまたはガと読むのだと意識されているようですが、本来はそうではありません。 「ケ」はカタカナの「ケ」ではなく、漢字の「箇(カ)」の略体「个」または「箇」のタケカンムリの一つを採ったものが符号的に用いられてきたものです。したがって、戦後の公用文や教科書などでは「ケ」を使わず、「か」を大きく書くことで統一されており、新聞では「カ」を使っている社もありますが、放送では固有名詞を除いて、平仮名の「か」を採っています。