山形マット死事件(やまがたマットしじけん)は、1993年(平成5年)1月13日に、山形県新庄市の新庄市立明倫中学校1年生の男子生徒A(当時13歳)が、用具室に立てて置かれていたマットの中に逆さに突っ込まれ、窒息死しているのが発見された事件[1]。俗に「マット死事件」「マット事件」「明倫中事件」とも呼ばれる。 経緯[編集] 事件まで[編集] Aの一家は事件の17年前に新庄市に移住してきたが、「新参者」扱いをされており、山形弁を使わない・友達を「さん」付けで呼ぶ・趣味が違うといった理由から、周囲から反感を買っていた。Aも「なまいき」とされて日常的にいじめられており、生徒たちの証言によれば、小学校高学年の頃からいじめは始まっていた[1]。 中学校に入ってからは、教室で下着を脱がされる、上級生から歌などの芸を命じられる、殴られるなどしており、いじめの事実は多くの級友らが知っていた[2]。事件前年の