●「Aか、Bか?」より「A、Bを半分ずつ」 ●良い株、悪い株、普通の株 ●意味のある分散・無意味な分散 ●職業人生では分散と集中の加減が難しい ※本記事は2020年6月2日に公開したものです。 投資にあって、分散投資は重要だとよく言われるのだが、正確に理解されていないケースが案外少なくない。行為として地味なので、深く考えられない概念なのかもしれない。 今回は、あらためて分散投資について考えてみたい。 「Aか、Bか?」より「A、Bを半分ずつ」 例えば、日本株に投資するアクティブファンドのファンドマネージャーになったと思って想像してみてほしい。ファンドの中に、総合商社の株を何か持とうと考えた時に、三菱商事と伊藤忠商事のどちらを入れようかと迷ったとしよう。 近年のビジネス拡大の勢いが顕著な伊藤忠商事にするか、それとも、財閥系で取引の基盤がしっかりしている三菱商事にするか、加えて、エネルギービジネ