回路構成を比較すると、変換方式の違いから若干ですがスイッチング方式の回路のほうが複雑です。また、スイッチング方式は、必ず制御回路(基本的にIC)が必要になります。 使っている部品は似通っていますが、スイッチング方式の方は高耐圧部品を多く使います。これに関しては、コストにも影響が出てきます。 しかしながら、一番の違いは効率で、体積/重量に関してもスイッチング方式が有利だということです。 一つ例をあげるとすれば、最近、特に携帯機器の充電用ACアダプタが小さく軽くなったことにお気づきでしょうか。図11は、よく見かけるACアダプタですが、左はトランス方式、右はスイッチング方式です。仕様を見ると、明らかに小さい右の方の出力が1W以上も大きくなっています。 これは、スイッチング方式では、一度DC化したAC入力(50/60Hz)を高周波のACに変換することで、トランスや出力コンデンサは小さいものが使用で