憲法学が専門である九州大の南野(みなみの)森(しげる)教授に聞いた。【聞き手・佐野格】 新興宗教は多かれ少なかれ、勧誘活動が激しいこともある。けれども旧統一教会は他の宗教とは別だ。不法行為を繰り返しているし、自分たちが宗教団体であることを隠してアプローチしてくるところが決定的に他の宗教団体と違う。 新興宗教でも伝統宗教でも、政治家が宗教団体と付き合うこと自体は問題がない。ところが、旧統一教会については、一般的な宗教団体と政治家の関わりと同じようにくくってはいけない。 それはなぜか。公明党の北側一雄副代表は旧統一教会について「反社会的な団体」と指摘しているが、そうした団体の宣伝に利用されてしまうため、政治家は関わってはいけないのだ。