アルバイトがなくなり、学費が払えない 2020年3月、「コロナ災害」が広がるなか、学生からのアルバイト相談に急激な変化が起こった。 私は2013年6月、「学生であることを尊重しないアルバイト」のことを「ブラックバイト」と名づけ、社会に問題提起を行った。また2014年、全国で唯一のブラックバイト専門の弁護団「ブラックバイト対策弁護団あいち」を弁護士の皆さんと結成し、現在まで活動を継続しているので、学生からアルバイトについての相談を受けることは多い。 通常、学生からのアルバイトの相談は、学生の意志を無視したアルバイト先のシフト設定や賃金の未払い、また「辞めたくても辞めさせてもらえない」などが多い。 しかし、2020年3月からは「バイトのシフトが減らされた」「アルバイトがなくなった」などの相談が急激に増加した。 この現象は、学生がアルバイトをしている業種と深い関係がある。 コロナウイルス感染が拡