大阪歯科保険医新聞 2001年9月15日付 研究講座 口臭治療最前線① 口臭治療・自臭症への取り組み 医療法人 ほんだ歯科 院長:本田俊一・小西正一 はじめに 近年、口臭に不安を持つ人は多く、口臭に対する関心も非常に高くなってきている。 とりわけ、口臭を訴えている患者が来院しても、診療現場では客観的な口臭を認知できないケースも多く、歯科医院では対応が難しい患者が急増している。 口臭に対する基礎研究では日本は世界的に進んでいるにもかかわらず、必ずしも口臭患者のニーズに応え、かつ医院経営に即した治療体系が確立されていないのが現状である。 ほんだ歯科では、口腔を消化器とみなし、口腔生理学的見地から口臭を新たな概念で捉え、診療現場で客観的に認知できない一般的な口臭にも対応できる治療法を模索し、独自の治療形態を確立してきた。 ここでは、口臭発生メカニズムと口臭治療の概念・治療方法を