公式サイト:開館50周年記念特別展「接収刀剣ー板橋に集いし赤羽刀ー」|板橋区立郷土資料館 今日の午前は板橋区立郷土資料館の開館50周年記念特別展「接収刀剣ー板橋に集いし赤羽刀ー」へ。 GHQに接収され赤羽に保管されていた刀剣、いわゆる赤羽刀の展示だ。 赤羽刀のうち、個人に返還できなかった刀剣類は、国に帰属することになり、全国の公立博物館などへ譲渡された。 今回展示されているのは板橋区立郷土資料館や他の自治体博物館に譲渡されたものだ。 画像は正秀/電光の展示の様子。展示品は全て撮影できる。
某新聞社が、「『シン・ゴジラ』に関するツイッター上の男性のつぶやきに、最も多く含まれる出演者名は圧倒的に石原さとみ」→「この映画に関して男性の評価が高いのは、石原さとみが出演していたからだ」と結論づけていて、安易なデータ分析の恐ろしさを知った。— もりちか/まるたぁ小屋 (@marutar) 2016年8月22日 映画『シン・ゴジラ』を分析した新聞記事に関する以上のようなツィートがあった。 しかし本当にそのような内容の記事はあったのだろうか。 これに該当しそうなツィート分析を扱った記事は日経産業新聞の2016年8月8日の7面に掲載された“「シン・ゴジラ」公開――「エヴァ」ファン開拓、同じ監督、配役にも関心(ツイッター分析)”という記事だ。 新聞記事データベースの『日経テレコン21』で「石原さとみ」で記事検索して全国紙・地方紙を含む各新聞を確認したので、他紙に該当する記事はないはずである。
江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書) 作者: 原田実出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/08/26メディア: 新書この商品を含むブログ (50件) を見る偽史・オカルト史の著作で知られる原田実氏による待望の江戸しぐさ批判本。 近年、教育の世界では江戸時代に町人のマナーとして作られたという江戸しぐさを教える例が増えている。公民の教科書や道徳教材に取り入れられ、自治体の講演や企業研修でも使われている。 しかしこの「江戸しぐさ」、江戸時代のマナーというのは真っ赤な嘘なのである。江戸しぐさの広まりとともにネット上では批判が増え、その嘘や問題点も少しは知られるようになったが、一旦浸透してしまったインチキはなかなか消えない。 この本は、Twitterで過去に何度も江戸しぐさの問題について言及してきた原田実氏がこれまでの氏の調査を元に江戸しぐさの嘘とその来歴、問題点につい
「ニセ医学」に騙されないために 危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る! 作者: NATROM出版社/メーカー: メタモル出版発売日: 2014/06/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (36件) を見るNATROMの日記でおなじみのNATROMさんが本を出した。 NATROMさんについては、はてなダイアリーで日記を開設する以前、「進化論と創造論〜科学と疑似科学の違い〜」で進化論を解説し、創造論を批判していた頃から知っている。 まだネットに疑似科学に対する懐疑論を扱ったサイトが少なかった頃だから、あの当時その種の問題に興味がある人は皆見ていたのではないかと思う。 その後、NATROMさんのはてなダイアリーでは職業上の知識と経験を踏まえて次第に医学・医療関係の話題が増えていったが、今回の本はそうした記事を反映した内容だ。 同書で扱われている内容は多岐に渡るので、
英語は副詞だ!―副詞を使いこなせば表現も広がる! (アスカカルチャー) 作者: 岩切良信出版社/メーカー: 明日香出版社発売日: 2002/09メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (1件) を見る英語は冠詞だ―冠詞がわかれば、英語が楽しくなる!! 作者: 西田透出版社/メーカー: 開拓社発売日: 2000/07/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見るすごい! 英語は前置詞だ! (アスカカルチャー) 作者: 西村喜久出版社/メーカー: 明日香出版社発売日: 2011/05/10メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件) を見る前置詞がわかれば英語がわかる 作者: 刀祢雅彦出版社/メーカー: ジャパンタイムズ発売日: 2005/12/05メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 11人 クリック: 28回この商品を含むブログ (7件) を
二酸化塩素を利用した空間除菌グッズ販売の根拠のない表示を取りやめるように消費者庁が命じるという報道があった。 二酸化塩素という化学物質を使い、生活空間の細菌やウイルスを取り除くと表示して除菌グッズを販売していた全国の17の会社に対し、消費者庁は、効果が出る根拠がないとして法律に基づき、こうした表示をとりやめるよう命じました。 命令を受けたのは、大阪・西区の大幸薬品や、愛知県半田市の中京医薬品など全国の17の会社です。 (後略) (除菌グッズ効果の根拠なし 17社に処分 NHKニュース) この空間除菌グッズの効果やその宣伝については以前から批判があったのだが、このニュースに対する反応を見るとあまり知られていないようだ。 そこで私がこの空間除菌グッズの問題点を知った経緯とこれまで見た批判的情報をまとめておこう。 自分がこの種の商品について知ったのは2011年12月のことだ。 勤務先の図書館で二
化け物を殺すのは人だけ - 北沢かえるの働けば自由になる日記 小学校の図書室から『ぼくらの七日間戦争』をはじめとした『ぼくら』シリーズが撤去されたという話があった。 この話題に関連して、過去の学校図書館と検閲の事例を紹介しよう。 アメリカの事例を出そうと思ったが、情報整理に時間がかかるので日本の例から。 参考文献は日本図書館協会図書館の自由に関する調査委員会編『学校図書館と図書館の自由』日本図書館協会(図書館と自由 第5集) 日本の事例 愛知県立高校図書館 学校図書館は、教育的配慮に基づいた自主規制が行われる可能性をもつ。学校図書館においても幅広い資料を提供することで生徒が多様な情報を入手できるようにすべきであるが、実際にはそうはなっていない。 例えば、全国学校図書館協議会|全国SLA制定の各種基準|全国学校図書館協議会図書選定基準を基準としてもかなり一面的・一方的な情報の統制は可能だ。
学校図書館と検閲の事例 (1) (追記あり) - 火薬と鋼の続き。 日本の学校図書館のあり方については、学校図書館憲章が指針として存在する。しかしこれはかなり漠然としており、具体的な問題への対処の指針にはなり難い。 これに対して、アメリカでは「図書館の権利宣言」解説文として「学校図書館メディア・プログラムの資源やサービスへのアクセスAccess to Resources and Services in the School Library Media Programというより具体的な指針が存在する。 歴史的には1955年に採択された「学校図書館の権利宣言」というものが先行して存在していた。その内容が「図書館の権利宣言」と重複しているか、宣言よりも弱い内容であったために廃止され、1986年に新しい内容の学校図書館に関する文章が解説文として採択されたのだ。その後何度か改訂を経て現在のかたちにな
ここ数日、ニセ科学の本をどう分類するかについてはてなブックマークで話題になったので、それに関して書いておく。 前提として まず、図書館の分類は主題の正誤や善悪の価値判断を示すためのものではない*1。科学的に正しいかどうかによって分類を「自然科学」からはずすかどうかを決めたりはしない。 そうした判断を取り入れると、政治・思想・宗教あるいは科学的な異論を含め、無数の介入、バイアスの存在を許すことになるからだ。図書館ではID論の図書をキリスト教に分類せず、進化論の本として分類するし、偽史資料に基づいた歴史本もフィクションではなく歴史に分類している。ニセ科学の本だから自然科学の分類ではない分類にする、という単純な判断はしないし、すべきではない。 しかし、分類を検討しなければならない場合はある。 判断をする例 図書館が全く内容の判断をできない・しないというわけではない。何かを偽装したものに関しては、
かつて、私は複数の管理栄養士養成課程のある大学の図書館で委託として働いたことがある。普通の大学図書館とは少し異なるところがあり、そこから管理栄養士養成課程と大学図書館のかかわりについて思うところがあるので、書いてみよう。 管理栄養士のための蔵書 一般に、管理栄養士のテキストとして出版されている本というのは、ほとんど決まっている。これは、図書館情報学のテキストが特定の出版社のシリーズものばかりというのと近い。しかし、実際には講義で指定される参考図書や教科書はもっと幅広い。これは、いくつかの医学分野の本や、社会、教育に関する領域は栄養士向けではない本が多く出版されているからだ。 また、調理実習が多いため一般向けの料理本もかなり所蔵している。もちろん特定の疾患を抱えた人向けの料理の本もある。料理本については、かなり公共図書館に近いところがある。料理の本は結構古いものでも学生に利用される。 逆に、
偽薬以上の治療効果がないにも関わらず広まっている代替療法・ホメオパシーについて、日本学術会議が否定の会長談話を出してから様々な動きがみられる。 談話: 「ホメオパシー」についての会長談話 - 日本学術会議 (PDF) 報道: http://www.asahi.com/national/update/0824/TKY201008240373.html アピタル(医療・健康・介護):朝日新聞デジタル 談話の公開後、日本医師会、日本医学会、日本歯科医師会、日本歯科医学会、日本獣医師会、日本獣医学会、日本薬理学会、更に日本助産師会もこの談話に対して賛同を示しており、医療におけるホメオパシーの価値の否定が初めて広く一般に曝け出された。 ここで一つ提案したいことがある。 ホメオパシーの図書館における扱いについてだ。ホメオパシーは日本の図書館では日本十進分類の492.3(化学療法. 薬物療法)に分類され
先日、NATROMさんのはてなブックマーク経由で凄いブログを見た。 はてなブックマーク - 10月4日~7日危険!|ともこの不景気奮闘日記 はてなブックマーク - スーパー台風&巨大地震で産業滅亡!・・・|ともこの不景気奮闘日記 はてなブックマーク - 驚嘆!エンジェルリングが巨大地震を回避!|ともこの不景気奮闘日記 経済予測を扱うブログで、陰謀論的な独特の視点で世の中を見ている。 こうしたエントリを見て、てっきり陰謀論ものの本でも読んでのめり込んだ人なのかと思ったが、情報源は違うらしい。 情報源とされているのは、機密情報機関FRBという企業のサイトだ(同社サイトについたはてなブックマーク - FRB)。 サイトを見ての通り経済予測の情報を販売する会社のサイトらしいのだが…。 これほどの凄いサイトがネタにされていないはずがないと思い、ちょっと検索してみた。 すると、イーグルヒット(http
マクロビオティックや代替療法の記事では、1977年に報告されたアメリカの食生活指針・マクガバンレポートで「元禄時代以前の日本の食事」を理想としたという話がしばしば紹介されている。その真相を追うシリーズの第3回。 マクガバン・レポートに関するメモ (追記あり) - 火薬と鋼 マクガバン・レポートを巡る伝説 - 火薬と鋼の続き。 過去2回のエントリで、アメリカで1977年に出された食事目標に関する報告、通称"マクガバン・レポート"の日本での紹介のおかしさについて触れてみた。 その後、実際にマクガバン・レポート(マクガバン報告)の日本語訳である『米国の食事目標(第2版) 米国上院:栄養・人間ニーズ特別委員会の提言』(食品産業センター、1980)を図書館で借りることができた。 今回は、このマクガバン・レポート(マクガバン報告)の邦訳を元に、実際のレポートがいかにマクロビオテックや代替療法の世界での
最近マクロビオティックに関して懐疑的・批判的なブログのエントリやはてなブックマークのコメントが見られるようになった。しかし実際マクロビの活動家がどのような主張をしているかは案外知られていないようだ。そこで今回はマクロビの重要な理念である身土不二の実態について紹介する。 なお、あわせてどらねこさんがマクロビの身土不二について批判的に記した 身土不二と地産地消ってどう違うの? - とらねこ日誌 身土不二と健康問題 - とらねこ日誌 以上のエントリもお勧めしておく。 (注:リンク先記事再編集に伴い2013-2-7にリンク変更) マクロビの身土不二は伝統でも地域でもない 身土不二は本来「地元の旬の食品や伝統食が身体に良い」という理念だが、実際は伝統や地域というものを取捨選択、時には改変している。その結果、伝統や地域とはもはや呼べないものになっている。 さて、皆さんは「地元」と聞いてどのくらいの範囲
マイナスイオンはニセ科学の代表例としてしばしば扱われ、多くの批判に晒されてきた。 このため、最近ではマイナスイオンを大きく謳った製品は大手企業からはなくなったし*1、マスコミでも肯定的に扱う例は減ったように思う。 しかし別にマイナスイオン情報に対して肯定的なマスコミや消費者がいなくなったわけではなく、結構な範囲で定着している。 今日も、テレビを見ていたらまたもマイナスイオンを肯定的に紹介した番組が流れていた。 http://www.tv-asahi.co.jp/canjani/contents/bn/0024/ 番組紹介を見ると分かるように、番組内容はモロにマイナスイオン肯定だった。 しかもマイナスイオンに関する説明は、あの山野井昇(山野井昇 - Wikipedia)が行っていた。 懲りないというか、テレビ局はこの手の話題に対して相変わらずいい加減だ。 *1:そのかわりパナソニックのナノイ
ある大学図書館に委託として勤めたが、職場の状況が悪く、早々に辞めたくなったという卒業生と話をした。 この時期、そういう人は新卒でなくともいるだろう。 今回はそういう人に向けて書く。 まず、自分の過去の経験と最近の人からの伝聞を元に書くと、以下のような図書館はたいてい酷いことになる。 (1)図書館の規模が小さく、一人当たりが受け持つ業務の種類が多い (2)働いている人間に対立構造がある (3)契約や業務を理解しない人間が図書館の正規職員や管理職にいる 小さな図書館では一人あたりが受け持つ業務の種類が多く、大体不満がでてくる。 図書館人は全ての業務に通じていることは少なく、特定分野のみに通じていることが多い。 それが不得意分野の業務もやる(あるいは不得意な人間と仕事をすることになる)と、かなりのストレスが生じる。 身も蓋もないことを言うと、図書館業界なんてのは図書館以外ではとても勤まらないよう
猫の日常の挙動というのは、猫を飼ったことがない人にはわからないほど個性的である。 例えば水の飲み方にしても、蛇口から流れている水しか飲まない猫、汲んだ水しか飲まない猫、前足ですくって舐める猫など、猫によって個性がある。 日常の動作、仕草には性格同様、かなりの違いを感じる。 現在我が家で飼っている猫には、これまで飼った猫にはない習性がある。 人の前を通り過ぎる時、必ず足を踏むのだ。 片方の後ろ足で人の足の甲を踏む。 時に足を踏んだまま立ち止まってしまうことさえある。 人の足に擦り寄ってくる猫というのはいるが、わざわざ足を踏む猫というのはあまりいないのではないだろうか。 それともたまたま我が家にはそういう猫がいなかっただけで、世間には結構いるのだろうか。
食育とともに普及するトンデモ - 火薬と鋼の関連エントリ。 先日の夕刊にNHK学園の広告が掲載されていた。そこにはこんな内容が。 http://www.n-gaku.jp/life/dtl/5S2.html とうとうここまでマクロビティックも普及してしまった。 どらねこさんが紹介したように食育の授業どころか給食にまで採用された例もある。 汝の隣人のブログを愛せよ | LOVELOG 本来のマクロビオティックの考え方はかなり無茶な、科学的というより信仰・思想色が基本にあるものだが、当たり障りのない部分だけ抜き出して都合よく解釈した「カジュアルなマクロビ」とでも言うべきものが最近普及している。 ここから更に深みにはまってしまう人もいるかもしれないし、食育そのものの危うさも心配だ。 今回は食育とマクロビオティックを巡る現在の状況について大学図書館の側から見える状況を書いてみたい。 食育の強引さ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く