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architexture(現在サービス休止中)に寄稿させていただいた「経験主義のエクスペリエンスデザイン」のサブテキスト。もうすこしだけ「経験」について。 経験主義のエクスペリエンスデザイン architexture.jp アーキテクスチャ — 情報をデザインする可能性の探求 (公開終了しています) この数年間、わたしの精神はある種の「世界観」へと成長してきた。それが正しいか否かはともかく、わたし自身は今では物事を他のパターンでは考えられないところまで来ている。それゆえ、わたしはここでその思考のパターンを、短くまとめるという要請を守りつつ、できるだけ明快に記述し、公共の泡立つ論争のるつぼへと投げ入れてみたいと思う。 ウィリアム・ジェイムズ『純粋経験の哲学』-「純粋経験の世界」(P.47-48) 合理主義批判の対象 今回の記事では、合理主義批判の立場にあるエクスペリエンスデザインが、ビジネス
今年の成人の日は、所用があって、自転車で都内を走り回っていた。 サドルの上から街場の風景を眺めてみるに、成人式に振り袖を着る女子の数は、明らかに増加している。 理由のひとつは、振り袖の値段がリーズナブルになったかららしい。 たしかに、私が新成人だった当時は、和装一式の値段は数十万円が相場だった。 レンタルでさえ、着付けとコミで数万円は下らなかったはずだ。 それがいまは、50万円を超える値段のブツは、むしろ少数派になっているのだそうで、なるほど、そういう意味では、うちの国の経済と文化は、少しずつでも健全化しつつあるということのかもしれない。 そんなことより、前々から私が不思議に思っているのは、成人式に集まる新成人の出席率が、年々高まっているように見えることだ。 聞くところによると、記念品の贈呈が廃止され、式典に費やす予算を節約する自治体が増えているにもかかわらず、成人式への出席率は、平成に入
前回の記事で触れた「エゴコンテクストコミュニケーション」を考える大きなきっかけの一つとなったのが、東京大学大学院教授 木村忠正氏の『デジタルネイティブの時代 — なぜメールをせずに「つぶやく」のか』という本でした。 1995年頃からの長期に渡って蓄積された貴重な調査研究データに基づいて、時に画一的にも捉えられがちな“デジタルネイティブ”世代の実態が綿密に分析されている、非常に示唆に富む文献です。 ・・・で、それってなんなの? 私がこの木村氏の著書などを読んだり、昨年来のネットの内外での社会現象を観察していくうちに、「エゴコンテクストコミュニケーション」と名付けるに至ったもの。その特徴は、大きく3つほど挙げることができそうです。 同じ空間にいながら一人一人が違う風景を見ている「無数の多元的平行世界」を背景とする 負荷の高い対等なコミュニケーションの応酬を敬遠する 非言語的コンテンツを選好
最近よく耳にするのが「テレビは見ない」という言葉です。ラジオでも、博多華丸・大吉の博多大吉さんや、とんねるずの石橋貴明さんが、今の若者がテレビを見ない状況について、語っていました。 大吉さんは、多くのテレビ番組は30代の人にわかるように作られていて、20代にはわからないものも多いようだとコメントし、石橋さんは、テレビを見ないと言われているが、「家政婦のミタ」のように視聴率40%を超えるものがある。だから、あきらめてはいけないとのこと。 また、千原ジュニアさんはテレビ番組の中で、以前気になった女性がいたものの、その女性と食事をした際に、あまりにも「テレビを見ていない」ことを強調する姿に疑問を感じて、それ以来会っていないというエピソードを披露していました。 ツイッターを検索してみても、「テレビは見ない」というツイートがかなり見られます。では、なぜ「テレビは見ない」という人が多いのでしょう。 *
マーク・アンドレッセンはかつて「ソフトウェアが世界を食い尽くしている」という表現を用いた。しかしオープンソースの世界では、ソフトウェアは互いに互いを食い尽くそうとしている。それも凄まじい勢いで。ソフトウェア業界では特定の商品とそのベンダー達が長年にわたってマーケットを独占しているが(OSはマイクロソフト、データベースはオラクル)オープンソースの世界では事情が異なるようだ。絶え間なく進化し続け、成功者は勝利の余韻を味わう間もなく競合に追い落とされている。 めまぐるしく変化するオープンソースの世界において、企業はどのように投資を行うべきなのだろうか。 加速するオープンソース数年前に、ダーク・リーヒルがオープンソース・プロジェクト数の増加率を分析した。最新のデータではないが、彼の分析結果によるとプロジェクト数は増加の一途をたどっている。 ビッグデータ、クラウド、モバイルといった重要なマーケットに
前回から引き続き「メディアのアイデンティティ」を「関係」と「信念」から考える。または「観察者」の視点による「経験のデザイン」について。 Ittetsu Matsuoka ‘Untitled’, 2008 「関係」と「信念」の確認 前回は、まずメディアと人の集合体に「アイデンティティ」が備わっていることを確認した。その「メディアのアイデンティティ」は、われわれのエゴ・アイデンティティ(自己同一性)と同じように、当事者が思っている以上に把握しづらいものであった。それは提供者が利用者に伝える「メッセージ」も同様であった。 だからメディアの問題は、コミュニケーションの問題に行き着く。そこで伝えられる「メッセージ」は、その「内容」よりも、利用者と提供者の「関係」の方が先立つものであった。 「関係」は「信念」を目指し、「内容」は「真理」を目指す。そして、人は「真理」ではなく「信念」に突き動かされる。た
「経験のデザイン」について、最近考えていること。メディアを「アイデンティティ」としてとらえる試み。 Ittetsu Matsuoka ‘Untitled’, 2009 「経験のデザイン」における利用者の経験に限らず、動的な事象を静的なフレームで切り取って記述する方法は、複雑化を免れない。さらに深刻なのは、その方法が本来の意図から切断され、狭義を生んでしまうことだろう。 最近そうしたことを避けるために、提供者とそこで運営されるメディアを全部まとめて、その性質を「アイデンティティ」として認識するように心掛けている。 身体の拡張としてのメディア 例えば、「経験のデザイン」において利用者のペルソナが設定されるのは、属性やセグメントを確認するためではない。利用者の「アイデンティティ」に向き合って、最適なコミュニケーションを考えるためである。この方法は、チームの意識を合わせるといった目標がその先にある
前回、自分はカバンなどまったく興味ないと思っていたのに、気が付いたらその話ばかりしているのを指摘されて、結果カバンのプロデュースをいくつもやることになったといういしたにまさきさんの話を紹介しましたが、これを聞いてワタシは、『ウェブログ・ハンドブック―ブログの作成と運営に関する実践的なアドバイス』においてレベッカ・ブラッドが使っていた「対象を絞った思いがけない発見(targeted serendipity)」という表現を思い出していました。 レベッカ・ブラッドは、優れたブログはその読者が気付いていない、けれども提示されてみるとこれこそ読みたいものだというものを読者に紹介するという意味でこの言葉を使っています。しかし、いしたにさんの例を出すまでもなく、ブログにはその作者であるブロガー自身にも、自分は実はこんな分野にも興味を持っていたのだという自己認識、自己発見をもたらす側面もあります。 そうし
本書は、日本が直面する社会や経済の問題と絡めて、田舎暮らしの意義と価値を語っている。今までの“田舎暮らし万歳”の本に比べると、捉え方がジャーナリスティックで巨視的である。 本書はこう唱える。2008年のリーマン・ショックによって「マネー資本主義」の限界があぶり出された。マネー資本主義とは、もともとはアメリカで生まれた、お金でお金を生み出す経済システムのことだ。また、2011年3月の東日本大震災によって、私たちが当たり前に利用している食料やエネルギーの補給路が実は極めて脆弱であることが明らかになった。だからこそ、今、日本では新しい経済システム、社会システムの確立が求められている。本書はそのシステムが日本の田舎で勃興しているという。「過疎」地域とも言える中国地方の山間地で生まれ、立派に機能しているというのだ。 そのシステムが「里山資本主義」である。定義すると、〈かつて人間が手を入れてきた休眠資
(英エコノミスト誌 2013年8月17日号) ソーシャルネットワークを利用すると、人は惨めになるようだ。 フェイスブックをよく使うほど、人生に対する満足感が下がる?〔AFPBB News〕 フェイスブックに参加したいという衝動を抑えてきた人は、最新の研究結果を読むと報われた気分になるに違いない。 米ミシガン大学のイーサン・クロス氏とベルギーのルーベン大学のフィリップ・バーダン氏が実施し、公共科学図書館(PLoS)が公表したばかりの研究は、フェイスブックをよく利用するほど人生に対する満足感が低いことを示している。 これまでの調査研究では、フェイスブックの利用には嫉妬や社会的緊張、孤独、そして憂鬱がつき物であることが分かっている。だが、こうした研究はどれも「横断的」だった。言い換えると、ある時間におけるスナップショットだということだ。 フェイスブックをよく使うほど憂鬱な気持ちになる それゆえ、
ビジネス界とオカルト ――本書では、現代のオカルティズムが主なテーマとなっています。一般にオカルトに対しては、一部の好事家だけが扱う特殊な世界という印象があると思われるのですが。 いえ、そんなことはありませんよ。その発想は、ビジネスやジャーナリズム、サブカルチャーの世界にもみることができます。 たとえばビジネス界には、船井幸雄という著名な経営コンサルタントがいますが、彼は典型的なオカルティストであり、本書で言う「霊性進化論者」のひとりです。 氏の代表作である『エゴからエヴァへ──地球が変わる・人類が変わる』(PHP研究所)や、『百匹目の猿──思いが世界を変える』(サンマーク出版)では、一部の先進的な人間に意識変革が起こることにより、地球全体の精神レベルを上昇させることができると説かれています。 ここ数年間の船井氏は、「2012年終末論」に盛んにコミットしていました。すなわち、2012年を境
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