Learning poker slang isn’t just about sounding clever, it’s one of the most effective ways…
内田樹氏の著書『呪いの時代』にまつわる記事が注目を集めているが、折しもつい先日、記事内にある下記の一節を端的に示す事件があったので紹介したいと思う。 呪いというものを、僕は「記号化の過剰」というふうに理解しています。人間を生身の、骨肉を備え、固有の歴史を持つ、個性的な存在だと思っていたら、呪いはかからない。呪いというのは、人間の厚みも深みもすべて捨象(考察の対象から切り捨てること)して、一個の記号として扱うことです。 事件とは、ある人物がツイートを捏造されて2ちゃんねるに晒され誹謗中傷を受けたというものだが、詳細については被害にあった方のブログ「Twitterの発言を捏造されて2ちゃんねるで炎上した件について」を参照していただきたい。 ここではまさに、「呪い」と「記号化」が行われている。スレッドを見る限り、唐突に情報の捏造という形で「呪い」をかけ、よってたかって個人を特定し、犯人という「記
毎日新聞の取材で「リーダー論」について訊かれる。 どういうリーダーがこれから求められるのか、というお話である。 大阪のダブル選挙に見られたように、時代は「あるタイプのリーダー」をつよく求めている。 そのトレンドは仮に「反・父権制」(anti-paternalism)的と呼ぶことができるのではないかと思う。 このトレンドは個別大阪の現象ではなく、日本社会全体を覆っており、それどころか国際社会全体を覆い尽くしているように見える。 かつて国際政治の立役者たちは「父」たちであった。 ヤルタ会談に集ったルーズベルト、チャーチル、スターリンの三人が図像的に表象していたのは「あらゆることを知っており、水面下でタフな交渉をし、合意形成に至れば笑顔を見せるのだが、そこに至る過程での熾烈な戦いと、そこで飛び交った『カード』についてはついに何も語らない父たち」である。 「父」たちの特徴は「抑制」と「寡黙」である
[読了時間:5分] GoogleによるMotorola買収に関していろいろな見解が出ているが、TechCrunchのGoogleはiPhoneに勝てるスマホを作らせるためにMotorolaを買ったのではないという記事がおもしろい。デジタル業界の今後を読む上で示唆に富む良記事になっているので、僕なりの解釈を加えながら見ていきたいと思う。 記事にはおもしろいポイントが4つある。1つは、タイトルにもあるようにiPhoneに対抗できる最新鋭のスマートフォンを開発するためにMotorolaを買収しようとしているのではない、ということだ。 iPhoneとAndroidケータイの両方を持ってみて思うのは、Androidは1つ1つの機能に大変魅力的なものがある半面、全体的な使い勝手のバランスに欠ける。Google Mapを音声入力で検索できるところなんて、Androidケータイをカーナビとして使う場合なん
昨夜、沖縄の友人のきっぺいくんから借りた「ドラゴンクエスト 天空の守り人」をプレイした。 といっても10分間だけだけれど。 発売直後にプレゼントしてもらった3DSでプレイしたのだが最初は人々に話をきいてまわるお使いゲームのスタイルが久しぶりすぎてイライラしてしまった。 しかし、我慢して10分ほどやってみると面白くなってきてしまった。 ゲームをやっているというよりも文章を読んでいるような脳の働きである。 視覚と指の動きに応じて「テキスト」が紡がれていく。 このプロセスは当初イライラの原因だったのだけれどミラーニューロンなノリとでもいったらいいだろうか、画面内での「移動感覚」は小説や映画のそれとはことなり擬似的に移動しているような感覚をつくりだす。これらが相まって徐々に物語に引き込まれていくのであった。 これは危ないな、と思ったのでプレイを中断し、いがらしみきおの「アイ」(第1集)を読みはじめ
時々、人はなんのために努力をするのだろうと考える。 個人的なことを言えば、「楽をするため」ということに尽きる。今、努力をしないと、あとあと苦労すると分かっているので、このブエノスアイレスでは必須であるスペイン語を毎日勉強しているし、手遅れにならないうちに色々と仕事をこなしている。 努力は嫌いだし、なるべくなら勉強なんてこともしたくはない。今、楽が出来るのであれば、今すぐにでも楽をしたいと思うが、今楽をすると後々取り返しがつかないことになるので、今努力をしている。 将来は不安だらけだ。オンライン英会話スクールという競争が激しい業界で何年やっていけるか不安だし、そもそも何か新しいイノベーションが生まれたら、オンライン英会話スクール自体がまた形を変えるかもしれない。 だから僕は自分を信用していないし、自分の未来も全く信用していない。そうして、毎日せっせと情報収集し、新しいビジネスモデルを日々考え
阪急百貨店での期間限定“大和茶store”を終えて、茶農家にとっては今後の展開イメージが膨らんできたように思います。 単に自分たちの製品を買ってもらえれば良いという姿勢ではなくて、お客様との信頼関係を育んでいくことの大切さが実感できたからです。 信頼を得るには、提案の中に“人生を豊かにする“”いうメッセージは欠かせないでしょう。さらに自分たちが人生をかけて品質の良いお茶を作っているという一生懸命さも伝わらなければなりません。 “急須で淹れる煎茶の愉しみ”をどう社会に浸透させていくか、それには五感に訴えかけながら、それぞれのブランドのファンを作っていくことが大切で、さらに売場自体も魅力的でなければなりません。 例えば、小説はネットでダウンロードして読む時代になりましたが、「本」はその中身だけのものではなくて、装丁や紙質、においや重量感、それら全体のたたずまいによって、読む前にその「本」に向き
2011年07月09日22:27 カテゴリテクニカル 合理性とその制約条件* 震災で中断していた『イノベーションとは何か』(仮題)のドラフトをやっと書き上げた。この本の基本的な発想は、新古典派的な合理主義で理解できないイノベーションをどう分析するかという問題だが、その答が少しは見えてきたような気がする(研究メモなので、行動経済学に興味のない人は無視してください)。 行動経済学には理論がないという批判がよくあるが、カーネマンのノーベル賞講演を読むと、むしろ彼はサイモンの「限定合理性」の概念をどう理論化するかという問題意識で研究を始めたことがわかる。Bounded rationaityを限定合理性と訳すのは間違いで、本来は「制約された合理性」である。ここで合理性はコンピュータ的なアルゴリズムだとして、問題はその制約条件は何によって決まるのかということだ。 それを理解する仮説としてKahnema
フレーミング 「自分の経済学」で幸福を切りとる 著者:タイラー・コーエン 販売元:日経BP社 (2011-07-21) 販売元:Amazon.co.jp ★★★★☆ 原題は”Create Your Own Economy”。この邦題は、私の原著への書評の影響だろうか。イノベーションを生み出すのは、既存のフレーミングを打ち破る「変人」である。元の記事を再掲しておこう。 著者は有名な経済ブログ、Marginal Revolutionの管理人。彼もインターネットの現状について怒るのは、「バカが多すぎる」ということだ。したがって今後のウェブの進化のフロンティアは、下らない情報を排除して必要な情報だけを見るしくみをつくることだろう。私が日常的に見るウェブサイトは、自分のブログと「アゴラ」以外は、RSSリーダー(20ぐらいしか登録してない)とグーグルニュースぐらいで、これで95%の用は足りる。著者も、
2011年07月01日10:34 カテゴリ本 自由主義と個人主義の間 昨今の混乱をきわめた政治を見ていると、日本人には合理的な意思決定は無理なのかなと思ってしまう。これは丸山眞男を初めとして近代の知識人が、くり返し問い続けたテーマである。従来の丸山論では、日本の特殊性を分析する彼の問題意識に賛同する者と、彼が理想化した(実在しない)西洋とひとリ芝居をしていたたけじゃないのという吉本隆明などの批判がある。 本書は、その西洋的理念に二つの要素があったことを指摘する。それは現代でいえば、フリードマンやハイエクのような明るい自由主義と、テイラーやグレイの批判する暗い個人主義の違いともいえようか。前者は論理によって学ぶことのできる普遍的真理で、日本人であっても一定の知性があれば身につけることができるが、後者は特殊キリスト教的な情念で、勉強で身につけることはできない。 西洋人は意識していないが、彼らの
新しい本の執筆も一段落してきたので、このところ良い本を紹介してもらって(先日ご紹介した『スターバックス再生物語』のように)少しずつ読書ペースを元に戻しつつあります。で、いま"Net Locality: Why Location Matters in a Networked World"という本を読み始めたのですが、これがなかなか良い感じ。モバイル端末の進化と位置情報系サービスの登場によるウェブ/社会の変容を考察する本で、いろいろと刺激されるネタが満載といったところです。 例えば本書の冒頭で、次のような指摘がなされています: The belief that the world of atoms was distinct from the world of bits was partly a consequence of the technologies we used to connect
2011年06月19日17:07 カテゴリ本テクニカル カントの「コペルニクス的転回」 原発をめぐる議論が不毛な罵り合いになるのは、推進派と反対派が別の「宗教」で、最初から結論が決まっているからだ。人間が論理的に話し合えばわかるというのは大きな間違いで、人間は最初からもっている先入観を事実で確認するのだ。 カントは、こうした構造は認識に普遍的なものだと考え、本書を形而上学(素朴実在論)の批判として書いた。認識は存在の反映ではなく、認識が存在を作り出すのだ。このコペルニクス的転回の最初はヒュームだが、カントはそれによってニュートン力学の正当性を証明しようとした。 「物自体」は認識できないが、それがどういう状態で存在するかは人間の主観で決まる。ではその主観的な認識は何によって決まるのか。それを決める思考様式を彼は先験的カテゴリーと呼んだ。世界を理解するためにまず必要なのは、このカテゴリーを共有
国産ゲームエンジン「千鳥」がスマートフォンやNGPに対応,Windows用には無料版も追加 編集部:aueki プレミアムエージェンシーは,同社が推進している国産ゲームエンジン「千鳥エンジン」のiOSならびにAndoroid対応,さらにNGP対応を発表した。同時に,ライセンス形態も見直され,教育用途では年間2.5万円のプランや機能限定の無料版が用意されるなど,従来より幅広い対応となった。 千鳥エンジンは,これまでPC,PlayStation 3,Xbox 360,Wii,PSP,PlayStation 2の6プラットフォームに対応しており,描画やUI部分の実装などについては同じソースコードが使えるため,マルチプラットフォーム展開時の労力を軽減できることをウリとしていた。今回,新たにiOSとAndroidを搭載した端末,SCEの次世代携帯ゲーム機NGP(仮称)への対応が行われたことにより,ワ
プレミアムエージェンシー,国産ゲームエンジン「千鳥」をライセンス提供するアライアンスを発足 ライター:大陸新秩序 ゲームデベロッパのプレミアムエージェンシーは,3月9日に「千鳥ワールドステージアライアンス」を発足することを発表した。これは業界初のアライアンス形態事業で,加盟デベロッパには,同社のゲーム開発用マルチプラットフォームエンジン「千鳥」のライセンスおよび付随するサービスが提供される。また,アライアンス内の技術情報の共有と人材育成支援,加盟各社の開発環境の向上および共同開発スキームの展開なども促進していく。 Flashを用いたユーザーインタフェース設計ツール 千鳥エンジンとは,プレミアムエージェンシーが開発し,すでに同社のゲーム開発で使用されているゲームエンジンである。千鳥エンジンの最大の特徴は,PC/PlayStation 3/Xbox 360/Wii/PSP/PlayStasio
HOW WE LIVE 2011年4月14日 IT社会メディア コメント: トラックバック (0) フィードIT社会メディア (これまでの yomoyomoの「情報共有の未来」はこちら) 気にかけている人はいないでしょうが、本ブログは毎月第二週の木曜日に更新されてきました。それに従えば、先月は3月10日に更新されていたはずですが、この前後ワタシが所用で海外におりブログを書く時間が取れないのが予め分かっていたため、事前に了解をとりお休みさせてもらいました。 実はスケジュール通りに帰国できれば3月中に一本くらい書けるかとも考えていたのですが、そうした目算は3月11日の東日本大震災に吹き飛ばされました。 地震のことはその日の朝(時差の関係)にテレビを見て知りました。前日までリビアのニュースが主だった CNN や BBC World News も、11日から24時間体制で日本を襲った震災並びに原発
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