水上悟志先生渾身の短編集「放浪世界」が本日1月10日発売です! それを記念して収録作「虚無をゆく」の演出解説や制作エピソードにまつわる話を 水上先生にインタビューしちゃいました…!! また、あわせてプロの漫画家を目指している方たちへのアドバイスも頂いております。 それではお楽しみください! 水上: 全体のテーマ的には、この漫画の世界の違和感を伝える最初の場面なんですが、別段面白いシーンではないのでとりあえず読みやすくしようという努力だけしておいて、なるべく手短にしようと1ページの上段に重要な情報をまとめて下段に主人公の生活を見せるシーンへの繋ぎを描きました。 終盤を描く段階に至って締め方を考える頃に自分で読み返したら「実は伏線だった」と拾えそうな種を先に撒いていたシーンでもあります。 伏線の種を撒く、というのはやるのに覚悟の要ることです。拾えなくても物語の邪魔にならないようにする技術と、拾