OKIは世界遺産である福岡県大牟田市の三池港において、光ファイバーセンサーを活用した防災技術の実証実験を行った。建屋や機器類の温度をリアルタイムで可視化し、異常温度の早期発見で火災を未然に防止できたという。2023年7月26日に発表した。 実証実験は2023年2月から3月にかけて実施した。三池港の閘門(こうもん)を動作させる機器を設置したポンプ室の建屋全体と、制御盤や変圧器などの機器類に光ファイバーを張り巡らせ、建屋全体と各機器の温度を計測・監視した。1本の光ファイバーで計測・監視できるため、施工しやすく文化遺産の景観を損ねないとする。管理者は、4G回線を使用して遠隔地から現場の状態を確認できる。 実証実験の結果、設定した温度を超過した際に管理者へ通知され、火災の未然防止につながることが確認できた。従来の火災検知器による対策は、火災の発生そのものを防ぐのは難しい。今後は、実証実験で蓄積した