タグ

ブックマーク / eulabourlaw.cocolog-nifty.com (10)

  • 日本の労働市場における信仰による統計的差別@小林徹 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    経済研究センターが発行している『日経済研究』の9月号に、大変興味深い論文が載っています。小林徹さんの「日の労働市場における信仰による統計的差別」です。 https://www.jcer.or.jp/academic_journal/jer/detail5258.html#3 小林さんは1年だけJILPTに在籍してすぐに高崎経大に移られた方ですが、この論文は、恐らくほとんどすべての人の意表を突くテーマでしょう。 いやもちろん、雇用における差別というのは多くの研究者のペットテーマではありますが、そして宗教差別というのは欧米諸国では結構深刻な問題ではありますが、日ではたぶんまともに取り上げられたことはないのではないかと思います。 宗教差別と類似の思想・信条差別については、逆に労働組合間差別や労働組合内の差別というような形で、集団的労使関係の外皮をとりながらもわりと議論されてきたと思いま

    日本の労働市場における信仰による統計的差別@小林徹 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 玄田有史編『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    そのものズバリ、聞きたいことをそのままタイトルにしたです。曰く:人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか? https://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766424072/ “最大の謎”の解明に挑む! 働き手にとって最重要な関心事である所得アップが実現しないのは、なぜ? 22名の気鋭が、現代日の労働市場の構造を、驚きと納得の視点から明らかに。 ▼企業業績は回復し人手不足の状態なのに賃金が思ったほど上がらないのはなぜか? この問題に対して22名の気鋭の労働経済学者、エコノミストらが一堂に会し、多方面から議論する読み応え十分な経済学アンソロジー。 ▼各章は論点を「労働需給」「行動」「制度」「規制」「正規雇用」「能力開発」「年齢」の七つの切り口のどれか(複数もあり)を中心に展開。読者はこの章が何を中心に論議しているのかが一目瞭然に理解できる、わかりやすい構成とな

    玄田有史編『人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか』 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 日本のアニメ産業環境は厳しいのではない。”違法な劣悪環境”である。 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    ブログでも何回かその翻訳を取り上げたくみかおるさんが※欄で紹介しておられた日のアニメ業界に来たアメリカ人のお話ですが、 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-abd9.html#comment-110345380 それで少々虫がいいのかもしれませんが、濱口先生のこのブログで今一度取り上げていただけないでしょうか。アニメマニア同士の閉じた議論に少しでも風穴を開けたいのです。 どういう話かというと、出発点はこの英文記事です。 http://www.cartoonbrew.com/artist-rights/japans-animation-industry-isnt-just-tough-its-illegally-harsh-110074.html(Japan’s Animation Industry Isn’t J

    日本のアニメ産業環境は厳しいのではない。”違法な劣悪環境”である。 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 中小企業ではスパスパ解雇してますよ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    世間では解雇規制の議論が盛り上がってきているそうですけど、何にせよ、日社会の現実の姿からかけ離れた思い込みを前提に議論がされたのでは、あらぬ方向に走って行くばかりですので、 https://twitter.com/Sgt_Doraemon/status/315093544815697922 役に立たない人間を雇い続けなければいけない負担は中小企業には相当なもの。 解雇できないから、簡単に雇用も出来ない。 それはどこの国の中小企業なのでしょうか。多分、年間数十万件の労働紛争が労働裁判所にやってくるヨーロッパ諸国なんでしょう。 少なくとも、私が日の労働局のあっせん事案を調べた限りでは、こういうのが日解雇の現実の姿ですけど。 ・10185(非女):有休や時間外手当がないので監督署に申告して普通解雇(使は業務対応の悪さを主張)(25 万円で解決) ・10220(正男):有休を申し出たら「う

    中小企業ではスパスパ解雇してますよ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    klaftwerk
    klaftwerk 2013/03/23
    今まさに営業成績上げているのにクビになりそうで仕事探してますよ。中小企業はそんなもん。雇用の流動化って「労働組合」側からの要望なのかもなあ。
  • 「労働の本質」 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    昨日、勤労感謝の日ということで、脱社畜ブログさんが http://dennou-kurage.hatenablog.com/entry/2012/11/23/231628(今日は勤労感謝の日なので、「労働」の質について考えてみた) を書かれていて、その中で、 僕が考える労働の質はものすごくシンプルだ。それは「自己実現」でも「成長」でも「社会貢献」でもなく、単純に「働いた分のお金をもらう」ことだと思っている。「労務を提供して、それに見合った対価をもらう」という行為が労働の質であり、絶対に欠けてはならないコアはこれである。他は枝葉であり、あってもなくてもいいと思っている。 ・・・ このように、現在の日社会では「労務を提供してそれに見合った金をもらう」といった来あたりまえであるはずのことが、平然と蔑ろにされている。これは、労働の質が、「働いた分のお金をもらう」ことではなく、来副産物

    「労働の本質」 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 退職勧奨とICレコーダー - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    経営法曹会議から『経営法曹研究会報』72号をお送りいただきました。 特集は「退職の合意をめぐる諸問題」で、「退職勧奨の限界(パワーハラスメントとの境界線」「退職の意思表示の撤回・退職の意思表示の瑕疵をめぐる諸問題」「希望退職募集に関する諸問題」「有期労働契約の更新上限特約・不更新特約をめぐる諸問題」という4つのテーマについて、報告・討議がされています。 このうち、最初の退職勧奨とパワハラの境界についての報告で昨年の日航空雇い止め事件(労判1041号)が論じられたのに関わって、司会の伊藤昌毅さんがこう述べているのが興味深いです。経営法曹という立場から会社側への注意事項として、 ・・・今はICレコーダーが非常に普及していますから、むしろ隠し録りされているのが当たり前と思っていないと、使用者側の対応としてはおそらくミスにつながりかねないだろうと思っています。 それに対して、しばらく前のICレコ

    退職勧奨とICレコーダー - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 大学院の重点化が、名門校の博士の増加につながり、それが中堅校以下の学生と教員を共に不幸にしている図式 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    「現代ビジネス」で、大学研究家の山内大地さんが中堅以下大学の現実について語っています。 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33026 今や定員割れの大学が4割です。定員を満たさないと赤字経営なので学力に関係なく定員を満たすことが目標となっています。授業についていけない子供も大量に受け入れていますので、2-3割の中退率となってしまっている大学が出ています という実態を面白おかしく語ってみても、肝心の学生たちをどう救うのか、という話抜きでは何の意味もありません。そこで、ざっくりと問題の質に斬り込みます。 ーー定員割れしているような大学は、手に職をつけてあげる専門学校になるべきではないでしょうか?そうならない最大の原因は何でしょうか? 「教授たちのプライドですね。中堅以下の私大でも教授たちは東大や一橋の博士号を持った連中です。学力不足の学生たちに自分たちが

    大学院の重点化が、名門校の博士の増加につながり、それが中堅校以下の学生と教員を共に不幸にしている図式 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    klaftwerk
    klaftwerk 2012/07/17
    昨日、 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-2e13.html(「学修」大学とやらではなく、職業訓練大学校こそが必要) で、 はじめから絶対に役に立たないことだけは太鼓判付きの大学教育とやらを、今のような信じがたい
  • 学費は高いわ援助はないわ・・・日本の高等教育@OECD - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    OECDが去る2月23日に公表した「Education Indicators in Focus」No.2に、大変雄弁なあるグラフが載っています。 http://oecdeducationtoday.blogspot.com/2012/02/increasing-higher-education-access-one.html(Increasing higher education access: one goal, many approaches) ご存じの方はとっくにご存じのグラフですが、 これを見ると、世界の国は4つの象限に分けられます。 右上のアメリカなどが入っている第1象限は、学費は高いけれども奨学金が充実している国。 右下の北欧諸国が入っている第42象限は、学費は低い上に奨学金が充実している国。 左下のふつうのヨーロッパ諸国が入っている第3象限は、学費が低いので奨学金が充実してい

    学費は高いわ援助はないわ・・・日本の高等教育@OECD - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    klaftwerk
    klaftwerk 2012/02/26
    こういうのは国の恥だからマスコミも報道するわけ無いよなあ。
  • ノンエリート大学生をめぐる認識ギャップ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    “ワカモノ”じゃない『若者の労働運動』や『働くときの完全装備』の橋口昌治から、雑誌『職場の人権』71号をお送りいただきました。 これには、居神浩さんの「最低の就職内定率の中で、ノンエリート大学生問題を考える」という報告と、それに対する橋口さんのコメント、そして会場との質疑応答が収録されています。 居神さんの報告は、ブログでも過去何回か取り上げてきた論文などとかなり重なりますので、ここでは、後ろの方の質疑応答から、これだけ居神さんが口を酸っぱくして語っても、その「ノンエリート」ぶりが理解されていない認識ギャップが浮き彫りになっているやりとりを・・・。 >質問4 ・・・先生が勤めておられる神戸国際大学で、経済学部の学生さんだったら日経新聞を読むとか、あるいはその経済原論で、具体的に誰のどんな教材を使っているのか、教えていただければと思います。 >居神さん ・・・まずは新聞のことですが、学生に

    ノンエリート大学生をめぐる認識ギャップ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    klaftwerk
    klaftwerk 2011/07/31
    本当に低ランクの大学って凄いらしいもんなあ。
  • だから、それはブラック企業ではないのです。 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    渡邉正裕氏の「MyNewsJapan」に、「就職人気企業の6割が過労死基準超え 225社の36協定で判明 トップは大日印刷の時間外1920時間」という記事が載っています。 http://www.mynewsjapan.com/reports/1385 >就職人気企業225社のうち60.8%にあたる137社が、国の過労死基準を超える時間外労働を命じることができる労使協定を締結していることが、労働局に対する文書開示請求によって明らかとなった。 だから、それは、それだけではブラック企業ではないのですよ。あるいは少なくとも、ブラック企業ではなかったのです。 なぜなら、長時間労働をはじめとする過重な負担と、生涯を通じた雇用と生活の保障とが、社会学的には、当事者の共同主観的には、釣り合いがとれていたから。 それが日型正社員体制であり、日の労働者たちは、それが広範な報酬によって補填される限り、長時

    だから、それはブラック企業ではないのです。 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
    klaftwerk
    klaftwerk 2011/03/09
    当時の仕事も、見返りのない労働なわけないものなあ。
  • 1