世界3大珍味のひとつとされ、高級食材として珍重されるトリュフの仲間(セイヨウショウロ属)が、国内に少なくとも15種自生していることを、東京大アジア生物資源環境研究センター(東京都西東京市)などが18日までに、初の遺伝子解析による分類で突き止めた。 国内では従来、数種類が報告されていたが、これを大きく上回り、ほとんどが新種とみられるという。ただ、これらが食用に適するかは詳しく調べておらず不明という。 同センターの奈良一秀助教(菌根菌学)と博士研究員の木下晃彦さんらは、北海道、神奈川、大分など14道県の林で採取したセイヨウショウロ属の子実体(キノコ)162個についてDNAの塩基配列を調べた。 その結果、高級フランス料理に欠かせない黒トリュフの安価な代用品として流通している中国産トリュフと近縁の3種、欧州でしか発見例のない“祖先型”に近い2種、白くて小さい7種のほか、既知のトリュフとは遺伝的にか