はじめに 「解説記事を幾つも読んだけど OpenID Connect を理解できた気がしない」― この文書は、そういう悩みを抱えたエンジニアの方々に向けた OpenID Connect 解説文書です。概念的・抽象的な話を避け、具体例を用いて OpenID Connect を解説していこうと思います。 この文書では、JWS (RFC 7515)、JWE (RFC 7516)、JWK (RFC 7517)、JWT (RFC 7519)、ID トークンの説明をおこないます。 追記(2020-03-20) この記事の内容を含む、筆者本人による『OAuth & OIDC 入門編』解説動画を公開しました! 1. 『ID トークン』を発行するための仕様 一般の方々に対しては「OpenID Connect は認証の仕様である」という説明で良いと思います。一方、技術的な理解を渇望しているエンジニアの方々に対
注記: 2021 年 3 月に公開された FAPI 1.0 最終版に対応するため、本記事の内容を大幅に更新しました。タイトルも『世界最先端の API セキュリティー技術、実装者による『FAPI(Financial-grade API)』解説』から『実装者による Financial-grade API (FAPI) 解説』に変更しました。本記事の英語版は "Financial-grade API (FAPI), explained by an implementer" です。 はじめに Financial-grade API(通称 FAPI; ファピ)は、OpenID Foundation の Financial-grade API ワーキンググループが策定した技術仕様です。OAuth 2.0 と OpenID Connect(以降 OIDC)を基盤とし、より高い API セキュリティーを必
公開資料 OpenIDファウンデーション・ジャパンでは、OpenID関連技術仕様の日本語訳や、プレゼンテーション資料、その他各種文書を公開しています。 技術仕様 OpenID Connect OpenID Connectは、OAuth 2.0をベースとする、シンプルなアイデンティティ連携プロトコルです。 ここでは日本語訳された仕様を紹介しています。原文ならびにその他の仕様については http://openid.net/connect/ をご参照ください。 OpenID Connect 1.0 specification OpenID Connect Core 1.0 日本語訳 OpenID Connect 1.0 は, OAuth 2.0 プロトコルの上にシンプルなアイデンティティレイヤーを付与したものである. このプロトコルは Client が Authorization Server
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