私達の脳では左と右の関係が交差している部分があります。交差神経系ともいわれている部分です。左目は脳の右半球で、右目は脳の左半球で制御しています。頭以外の部分でもそうです。体の左半分は脳の右半球で、体の右判断は脳の左半球で制御しているのです。耳も同じようになっています。 一つしかない口や鼻ではそのような交差は見られないわけではありません。つまりほとんどの神経系はこの交差部分を通過していることになります。ではなぜこのような交差が存在しているのでしょうか。左部分は脳の左半球で処理しても支障はないように思いますが、この交差には重大な意味が存在しています。 この交差部分を見てみると、神経系は二本のロープのような交差ではありません。交差の部分は網目状に立体的に交差しているのです。このような交差の仕方にはある意味があるのです。二本のロープの交差では必然的に位置上の上下関係が生じてしまいます。単純に考えて