「最も典型的なのは、いつもと同じ行動をしているのに、前胸部、みぞおちのあたりが痛むパターンです。それも一点ピンポイントではなく、胸全体に重い痛みが現れるのが特徴。例えば、階段の途中で胸が痛くなり上れなくなる。普通に歩いているのにひどく息が切れるなど。 このような症状が急に出てきて、時間と共に悪化していくのを見逃さないことが大切。じっとしているのに胸が痛くなる人もいます。こうなると不安定狭心症といって心筋梗塞に移行する直前の症状です」 心筋梗塞の多くは、明け方から午前中に発生することがわかっている。「前日、遅くまで仕事をして睡眠不足のまま早朝からゴルフに出かけ、倒れる人もいます。特に注意が必要なのは、その日の最初のティーショットや、勝負を決めるパターの瞬間。いずれも極度の緊張がかかるため、心筋梗塞になりやすい」(石綿医師)という。狭心症を持っている人は、特に注意したい。 見逃されやすいこんな