カンヌ国際映画祭で、「ドライブ・マイ・カー」(8月20日)の浜口竜介監督(42)と大江崇允(たかまさ)さん(40)が脚本賞に選ばれた。「ドライブ―」は、全体の3分の2が広島県内で撮影されたという「広島づくし」の映画だ。孤独な男女の人間ドラマの機微に加え、美しい瀬戸内の風景もカンヌの観客を魅了したに違いない。予告編の映像や撮影に協力した広島フィルム・コミッションの情報を基に、主なロケ地を紹介する。 【関連記事】「ドライブ・マイ・カー」の浜口竜介監督らにカンヌ脚本賞 日本人の受賞は初 【御手洗地区(呉市豊町)】安芸灘諸島の一つ、大崎下島の港町。江戸時代の町並みが残る。舞台俳優の主人公・家福(西島秀俊)が、広島市で開かれる国際演劇祭の期間中、宿泊拠点とした。映画の公式PR画像(ビジュアル)の撮影地にも選ばれた。 【安芸灘大橋(呉市下蒲刈町―川尻町)】呉市の本土と下蒲刈島を結ぶ全長1175メートル