インフルエンザと新型コロナの感染者数が増加し続けています。定点医療機関あたりの感染者数が1人を超えるとインフルエンザは流行期とされるため、これまで定義上のダブル流行は存在していたのですが、今回ほど本格的にダブル流行するのはコロナ禍以来初めてのことです。医療現場では、再び「肺炎」を発症する方が増えています。 現場はほぼ「警報」レベル現在、新型コロナの変異ウイルス「JN.1」が猛威を振るっていますが、インフルエンザも流行がおさまらないままリバウンドが始まりました。実質的にダブル流行の状態となっています。 定点医療機関あたりの感染者数は、新型コロナ16.15人、インフルエンザ22.62人とかなりの数にのぼっています(図1)。 図1.定点医療機関あたりのインフルエンザ・新型コロナの感染者数(参考資料1、2より筆者作成) 定点医療機関というのは、全国の代表的な約5,000の内科・小児科の医療機関のこ
新型コロナウイルスに感染した子どもがまれに発症する急性脳症について、国の研究班が調査したところ、インフルエンザなど従来のウイルスではほとんどみられなかった重症になりやすいタイプの患者が10%以上いたことが分かりました。 この調査は東京女子医科大学の高梨潤一教授を中心とする厚生労働省の研究班が行いました。 研究班は、2022年11月までに、新型コロナウイルスに感染し、急性脳症と診断された18歳未満の子ども103人を調査しました。 このうち、発症した急性脳症をタイプ別に分析したところ、インフルエンザなど従来のウイルスでもよく見られるタイプが全体の26%にあたる27人で最も多かった一方で、新型コロナの流行前には非常に頻度が低かった重症になりやすいタイプが全体の13%にあたる14人いたことが分かりました。 重症になりやすいタイプの患者14人のうち11人は死亡していたということです。 研究班によりま
新型コロナウイルス感染症療養終了後も、倦怠感や息切れ・息苦しさなどの症状が一定期間続く人がいます。一旦、症状が改善した後あらためて症状が出た方は1割程度で、9割の方は療養期間中から症状が続いて後遺症になっています。(ヒラハタクリニックの統計参照)後遺症の発症率は論文によって異なりますが、海外での報告によると、療養解除後も約7割の方に何らかしらの症状があります。 疲労感・倦怠感、関節痛、筋肉痛、せき、喀痰、息切れ、胸痛、脱毛、記憶障害、集中力低下、頭痛、抑うつ、嗅覚障害、味覚障害、動悸、下痢、腹痛、睡眠障害、筋力低下 (新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き 別冊罹患後症状のマネジメント(第2.0版)より)
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