【関連記事】 ノートルダム寺院「5年で修復」、仏大統領が火災受け演説 ノートルダム大聖堂は、モニュメント(記念物)としてヨーロッパで最も多くの訪問者を受け入れているといわれます。年間の観光客や巡礼者は約1300万人で、入館者が昨年一千万人を超えたルーブル美術館、約500万人を受け入れたベルサイユ宮殿などを大きく上回ります。ルモンド紙によると、40万人以上の生活を支える存在でもあり、門前町にあたるサンミシェル界隈はパリの一大観光拠点となっています。 火災前のノートルダム大聖堂夕景=2018年1月、国末薫撮影 その賑わいは、大聖堂がパリを代表するモニュメントとして認知されているからに他なりません。現実面で見ると、大聖堂が入場無料であることも、人気に一役買っているでしょう。ノートルダム大聖堂は1905年の政教分離法によって国家の所有と位置づけられる一方、永続使用権を認められているカトリック教会が