『機神幻想ルーンマスカー』はこうして生まれた! 渋谷で開催された「Masquerade」とは? 出渕裕が描いたことで大きな話題を呼んだファンタジーコミックス『機神幻想ルーンマスカー』。作品を代表する存在でもある、機械神スレイプニールが海洋堂が贈るARTPLAブランドにてインジェクションキット化されることが発表され、大きな注目を集めている。唐突とも思える今回の商品化だが、実は『機神幻想ルーンマスカー』の企画の誕生に海洋堂が深く関わっており、このキット化への動きはある意味必然であったともいえるのだ。 そこで今回から、ARTPLA 機械神・スレイプニールの発売を記念して、海洋堂と『機神幻想ルーンマスカー』の関わりを深掘りする短期連載をスタート。第1回目は、『機神幻想ルーンマスカー』の誕生のきっかけとなった、海洋堂が主催したイベントについて紐解いていきたい。 『機神幻想ルーンマスカー』の連載が富士
漫画家の長谷川裕一氏が著した特撮考証本『すごい科学で守ります!』シリーズ3冊が1冊にまとまって復活。『グレート合体愛蔵版 すごい科学で守ります!』として2023年2月にリリースされる。 長谷川裕一氏は日本のSF漫画家。1983年「魔夏の戦士」でデビュー。1985年の『マップス』シリーズでコアな漫画ファンの人気を獲得。1994年の『機動戦士クロスボーン・ガンダム』シリーズでさらに広い層への知名度を得た。 『マップス』や『轟世剣ダイ・ソード』(1993年)、『クロノアイズ』(1999年)などのオリジナル作はもちろんのこと『飛べ!イサミ』(1995年)、『無人惑星サヴァイブ』(2004年、構成を担当)などのコミカライズも手がけている。 また『機動戦士VS伝説巨人 逆襲のギガンティス』(1992年)、『超電磁大戦ビクトリーファイブ』(2002年)など、本来別世界の設定である複数の作品を同一世界に登
2022年は「女の子向けアニメーション」激動の年となりました。プリキュアとともにこの10年間「女児向けコンテンツ」を支えてきたIPが続々と縮小、路線変更しているのです。 2022年は相次いで女児向けコンテンツが休止、縮小に(図は著者による) kasumi プロフィール プリキュア好きの会社員。2児の父。視聴率などさまざまなデータからプリキュアを考察する「プリキュアの数字ブログ」を執筆中。2016年4月1日に公開した記事「娘が、プリキュアに追いついた日」は、プリキュアを通じた父娘のやりとりが多くの人の感動を呼び、多数のネットメディアに取り上げられた。 これまでのプリキュア連載一覧 2022年10月9日、テレビアニメ「ワッチャプリマジ!」が最終回を迎え、「プリティーリズム」「プリパラ」「キラッとプリ☆チャン」など11年半続いていた「プリティーシリーズ」のアニメがいったん休止となりました(アーケ
レポート 『シン・ウルトラマン』の原点『DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン』スタッフトークイベントを特撮ライターがレポート 映画『シン・ウルトラマン』(総監修・企画・脚本ほか:庵野秀明、監督:樋口真嗣)の大ヒットを記念し、かつて庵野秀明氏が手がけたアマチュアフィルム版『ウルトラマン』2作の上映会が7月1日、新宿バルト9にて開催された。 『DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン』ウルトラマンに扮する庵野秀明氏 上映作品は、『ウルトラマン(庵野秀明自主制作版)』(1980年/3分)と『DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン』(1983年/27分)の2作品。上映後には、『DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン』で特技監督を務めた赤井孝美氏と制作進行を務めた神村靖宏氏によるトークショーが開催され、『シン・ウルトラマン』の原点というべき「伝説の8mmフィル
映画『シン・ウルトラマン』 | VFXと連携し映画制作の中心的役割を果たしたAdobe Premiere Pro Ⓒ2022「シン・ウルトラマン」製作委員会 ©️円谷プロ 『シン・ゴジラ』の製作陣が再結集したエンターテインメント超大作『シン・ウルトラマン』が公開され、大ヒットを記録しています。企画・脚本の庵野秀明氏も編集を担当し、その編集作業を担う中心的なソフトウェアとしてAdobe Premiere Proが採用されました。 編集期間はコロナ禍によってポストプロダクション自体が停滞したことも含め、約2年半の長期間に及びました。その間には編集作業の分担が行われた期間もありウルトラマンと禍威獣との対戦シーン(以下、バトルパート)等を樋口監督がPremiere Proを自らの手で駆使して編集することもありました。そして、このどの期間においてもPremiere Proは編集作業の中心で稼働してき
ドンブラザーズの5人がアバターチェンジし、ロボタロウの姿に。そしてそのまま合体してしまうという、これまでにないフォーメーション。その「これまでにない」は玩具になってもそのままで、スーパー戦隊シリーズの1号ロボとしては過去最大級の大きさ(約36cm超!)で商品化される。 どのようにしてこのようなドンオニタイジンは完成したのか? 「ドンブラザーズ」の白倉伸一郎プロデューサーにその全貌について迫りつつ、さらに「これまでにない」ゲストとしてロボットアニメの魂を引き継ぐクリエイター・大張正己監督が登場!! 大張監督の目にはどのようにドンオニタイジンが映ったのか? バンダイでスーパー戦隊シリーズの玩具に携わる寺野彰氏立ち合いのもと、特撮とアニメにおけるロボット表現の違い、それぞれの仕事に対するインプレッションなど、ここでしか聞けない貴重な話をうかがった。 こちらの記事もあわせてどうぞ! ⇒【DXオニタ
1965年生まれ。東京都出身。高校卒業後、『ゴジラ』(1984年)で特殊造形に関わったことがきっかけで映画業界に入る。その後、庵野秀明氏らが設立したガイナックスに参加。95年公開の『ガメラ 大怪獣空中決戦』などの“平成ガメラ三部作”で特殊監督を務め、2005年に『ローレライ』で監督デビュー。以降、『日本沈没』(06年)、『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』(08年)、『のぼうの城』(12年)、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(15年)などの話題作で監督を務め、『シン・ゴジラ』(16年)では日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞 ウルトラマンをきっかけに出会った「庵野秀明」 庵野さんは学生時代に自ら演じたウルトラマンの自主制作の8ミリ映画『DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン』(1983年)の監督をし、全国各地の自主映画上映会で上映していました。僕は制
フィールズ<2767>傘下の円谷プロダクションの業績が好調だ。フィールズは、3月22日、子会社である円谷プロの2022年3月期の業績について、営業利益12億5000万円 (前の比232.8%増)、経常利益12億2000万円(同223.4%増)、最終利益9億2000万円(同472.7%増)と大幅な増益で着地する見通しと明らかにしたのだ(売上高については非開示となっている)。 好調を支えるのは、主力IPの「ウルトラマン」シリーズだ。アジア地域において「ウルトラマン」シリーズのロイヤリティ収入が約3倍になるなど大きく伸長しているほか、北米市場で日本IPのマーチャンダイジングが好調に推移しているという。 バンダイナムコグループが四半期ごとに開示している「ウルトラマン」の国内玩具とグループ全体の売上高の推移でも顕著に見て取れる。グループ全体の売上が第3四半期(2021年10~12月)で開示以来の最高
東映が世界に誇る特撮ヒーローである『仮面ライダー』や『スーパー戦隊』のVFXなどのポストプロダクション作業を行なっているのが東映デジタルラボ。近年は特撮作品以外のドラマや映画でもVFXの使用は必須となっており、関わる作品は多岐に渡ってきている。 そこで今回は、同社の最新の業務内容について、東映デジタルラボ取締役ポスプロ事業部長の長谷川光司さん、テレビ作品に関わっているポスプロ事業部次長 兼 エディターグループLグループ長の緩鹿(ゆるか)秀隆さん、映画作品のコーディネートを行なっているポスプロ事業部コーディネート室長の泉 有紀さんにお話をうかがった。 編集部注:東映東京撮影所では、一般見学は受け付けていません 今回は東映東京撮影所内の東映デジタルセンターにお邪魔して、東映デジタルラボの業務内容についてお話をうかがった。右側が取材に対応いただいた方々で、左が筆者の竹之内円さん ――東映には長い
東映東京撮影所の取材リポート第2弾をお届けする。第1回の木次谷所長へのインタビューでは、東映東京撮影所は仕事内容によっていくつかの組織に分かれていることをうかがった。そこで今回は、東映株式会社デジタルセンターにお邪魔し、ポストプロダクション事業と新技術を研究しているツークン研究所についてお話しを聞いている。取材に対応いただいたのは、デジタルセンターセンター長兼ツークン研究所長の葛西 歩さんと、ポスプロ事業部長の志田直之さんのおふたりだ。(編集部) 編集部注:東映東京撮影所では、一般見学は受け付けていません 潮 今回は、東映東京撮影所でポスプロ作業を担当している東映デジタルセンターについて、その主な業務内容をお聞きしたいと思います。 志田 デジタルセンター ポスプロ事業部長の志田です。まずデジタルセンターの成り立ちからご説明します。 もともと東京撮影所に仕上げセンターというものがあり、フィル
StereoSound ONLINE読者で「東映」の名前を知らない人はいないだろう。劇場作品はもちろん、人気テレビドラマや『仮面ライダー』『戦隊』シリーズといった特撮など、数多くの作品を作り続ける総合映像制作会社だ。さらに東京と京都の2ヵ所に撮影所を所有している国内唯一の存在でもある。 今回、そんな東映東京撮影所の取材に対応いただいたでので、短期連載としてお届けする。第1回は潮 晴男さんによる、東映東京撮影所長の木次谷良助さんと、撮影所次長兼スタジオ営業部長の阪井一哉さんへのインタビューをお楽しみいただきたい。(編集部) 編集部注:東映東京撮影所では、一般見学は受け付けていません 潮 今日はお時間をいただき、ありがとうございます。個人的にも東映さんの撮影所にお邪魔するのは初めてなので、とても楽しみです。まずは現在の東映東京撮影所の概要についてお聞かせいただけますでしょうか。ぼくの少年時代だ
樋口 庵野(秀明)が企画して、円谷プロさんに加え、『シン・ゴジラ』からの流れで東宝さんとやる形になりました。でも、庵野はゴジラよりウルトラマンのほうが好きだったはずで。昔、自主映画を作るだけでなく、自分で演じてたりするくらいだから、少なくとも我々のまわりで一番ウルトラマンを愛してるのは、庵野だろうと。そんな中、「俺が監督をやっちゃっていいの?」みたいな気持ちもあったのですが、庵野はまず、「『エヴァ』を終わらせないと」と監督を俺に委ねました(笑)。 ――『シン・ゴジラ』に続き、庵野さんとのタッグということで、どういったウルトラマンを作ろうと話し合われたのでしょうか? 樋口 まずは、“再び初代を作る”ということですよね。50年以上前に作られたウルトラマンを、現代の社会にふさわしい形で初めて登場させる思考実験のようなもので。『シン・ゴジラ』同様のコンセプトだったから、同じことをもう一度やるんだな
世界的IPウルトラマンを有する円谷プロダクションは、日本企業との協業による「作品」「商品」「イベント」のシナジー効果でブランド価値を高める、ビジネスメカニズムの構築による世界進出を提唱する。ハリウッドをはじめ欧米スタンダードとの差別化を図る同社代表取締役会長 兼 CEOの塚越隆行氏は、これまでのシリーズとは異なるウルトラマンの新しい時代の到来を告げる(前編から続く)。 ■従来とは異なるタイプのウルトラマンを開発中 従来のテレビシリーズだけではなく、劇場映画やネット配信などメディアも内容も異なるさまざまな試みの新作が続々と生み出されているウルトラマン。この先、新たな形態を模索する新作はさらに続く。これまでとは異なる新しいウルトラマンの時代に突入していくのだろうか。 「いままでとは異なるタイプのウルトラマンを開発中です。変わるのは、ウルトラマンの姿や形状ではなく、その内容や作品性。子どもたちに
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