日々、命と向き合っている人たちがいる。 家で、病院で入院して、手術等の治療をして…患者として。その家族として。 あるいは患者を救おうと研究して、実際に処置をして…医療者として。 そんな「生きる」ことに全力で取り組んでいる人たちが多くいる中、その裏返しとなる「死」について扱うことを許していただきたいと思います。 決められない私は20代の頃から、漠然とではあるが自分が死んでしまったら献体しようと考えていた。 それでなんらかこれから先を生きる先天性心疾患の役に立つなら本望ではないか。そんな気がしていた。 献体とは、医学・歯学の大学における解剖学の教育・研究に役立たせるため、自分の遺体を無条件・無報酬で提供することをいいます。 ※「公益財団法人 日本篤志献体協会」ホームページ内 『献体とは』より抜粋。 両親に明確にその意思を示していたかは覚えていない。でも献体について母と会話した記憶はあるので言