窃盗事件の容疑者を署員が発見し確保したなどと偽った調書を、大阪府警都島署の警部補が作成した疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。実際は通報者が容疑者を見つけていた。署員がより適切に捜査したことを装うためだった可能性があるという。府警は虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで捜査する方針。 捜査関係者によると、大阪市都島区のインターネットカフェで今年2月、個室で就寝中の女性客の財布が盗まれる事件が起きた。店員が店の中をうろつく不審な男を見つけて事情を聴き、店のトイレから被害品の財布も発見した。 店員の通報で、都島署地域課の署員数人が現場に駆け付けた。署員は店員から説明を受けて被害品を確認するなどし、男を都島署に任意同行した。男は事件への関与を認めた。 しかし、報告を受けた、地域課の上司の30代の警部補が(1)署員が店内で男を見つけて確保した(2)署員が捜査の過程で財布を発見した−−と