パリ五輪で金メダル獲得へ! 卓球女子日本のエース・早田ひなの覚悟 木本新也 卓球の2024年パリ五輪日本代表の予定選手が2024年2月5日に発表され、早田ひな(23歳・日本生命)が女子シングルス、混合ダブルス、団体戦のメンバーに選ばれた。2021年の東京五輪は補欠。前回の悔しさを糧に臨んだパリ五輪選考レースを断トツ...
◆ミステリは長くていい/丸谷才一が推す“長い長い小説” 最近の国産のミステリを読んでいると、なぜこんなに短いのだろうと思うときがある。どうしてもっと長い小説を書かないのかと。 編集者にきくと、いまの読者は長いものを敬遠するので、長くても600枚弱が望ましいというのだが、筆力のある作家が重いテーマに挑んでいながら600枚で終わってしまうと、え? これで終わりなの? と思ってしまう。800枚、1000枚なら大傑作になっていたのに、もったいないなあと思ってしまうのだ。 1980年代の冒険小説の時代には、弁当箱のような作品がたくさん出て、なんでもかんでも長ければいいものではないぞと思ったものだが、いまは逆の状況にあるのではないか。エンターテインメントの場合、マーケットは大事だが、作家魂を時代の流行の枚数にあわせる必要はない。もっと長くてもいいのである。 そんなことを思っているときに、こんな文
「たとえば、<風の音無頼の空に飛沫(しぶき)浴び>、これは何の飛沫だ?」 「波の飛沫です。風が吹いて、しかも無頼、空、と来たら、もう波しかないでしょう」 「それはお前にしかわからない感覚だ。俺は<風強き無頼の空に年逝(い)かす>と直した」 「“年逝かす”なんて、全然関係ないですよ。せっかく波の飛沫の、この冷たさがいいのに、台無しじゃないですか」 「飛沫はもう放っておけ。年が逝く、というところにいろんな思いがこもるんだよ。<俺が立ち舞う枯葉さえ波になり>、これも意味がわからない」 「わからないかなあ。俺が立つと、普通の枯葉だって波になる、ということですよ」 「なんだバカらしい。(略)上五を生かして、<俺が立ち波となりたる枯葉かな>と直した。どうだ」 「・・・そっちのほうがいいかも」 俳句を直しているのは、角川春樹、直されている“生徒”は北方謙三である。「en-taxi」の名物連載「角川句会
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