書籍『ハーバード大学のボブ・ディラン講義』が2月21日に刊行される。 同書は、ハーバード大学の古典文学教授で、ボブ・ディラン研究の権威であるリチャード・F・トーマスによるボブ・ディラン講義の要点をまとめたもの。ディランの詩を解読しながら彼の作品と時代との関係性、「何が『古典』たり得るのか?」という疑問に迫っていく。監修を萩原健太、翻訳を森本美樹が担当。
2019年8月、みずのわ出版から刊行された矢向季子、隼橋登美子、冬澤弦の詩集。編集は季村敏夫。装幀は林哲夫。 上梓のきっかけは、一冊の同人誌と映画との出会いだった。小林武雄編集の『噩神(がくしん)』創刊号で矢向季子を知った。身震いした。映画は、日本統治下の台南の詩人を描く『日曜日の散歩者』(黄亞歴監督)。台湾を襲った地震の映像のあと、同人誌『神戸詩人』が迫ってきた。西脇順三郎らの『馥郁タル火夫ヨ』から引用があり、明るさの戻った部屋で茫然としていた。「現実の世界は脳髄にすぎない」「詩は脳髄を燃焼せしむるものである。こゝに火花として又は火力としての詩がある」、わたしはあらためて、戦時下の詩をたどりはじめていた。 同人誌と映画との遭遇が、次から次へと出会いを導いてくれた。平坦ではなかったが、みえない数珠のつながる道のり、促されるまま従った。 (「はじめに/季村敏夫」より) 目次 矢向季子詩集抄
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