坂本さん 自分にできる支援も、相手に必要な支援も、刻々と変わっていく。災害直後の電気や食べ物、住む所がない状態に、音楽家がドヤドヤ音楽届けに来ました、といっても全く場違いだ。支援する側はよかれと思って押しかけてしまいがちだが、それはやっちゃいけないといつも自分を戒めています。 坂本さん 被災し、学校の備品である楽器が壊れたので、直して使えそうな楽器は直そうと、全国の楽器メーカーさんと現地にたくさんある楽器店さんに声をかけ、約2千の楽器を一年目に直しました。これが「こどもの音楽再生基金」です。その後、子供たちによるコンサートを3年間やりました。当初3年で終わるはずでしたが、せっかくできた東北の子供たちとの繋がりが名残りおしく、発展的に「東北ユースオーケストラ」を作りました。。 坂本さん 一番嬉しかったのは、直接の被災者ではない子どもたちが自発的に、被災者支援の交流を始めたこと。被災県のオケと