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  • 2016年ノーベル物理学賞!「トポロジーのメガネ」で見えた物体の新しい世界 | 科学コミュニケーターブログ

    Tweet ノーベル物理学賞2016年受賞者と受賞理由が発表されました! その受賞理由はこちら! トポロジカル相転移と物質のトポロジカル相の理論的発見 ノーベル財団の発表によると、固体物理学における20世紀の最大の発見とも言われています。 なかなか理解しがたい(書いている私もきちんと理解できていないので苦しい...)のですが、がんばって今回の受賞が何だったのかを伝えます! ◆トポロジカルとは? まずは受賞理由に2回も登場する「トポロジカル」という言葉から説明します。 関連用語の「トポロジー(topology)」は、「位相幾何学」などと訳される数学の一分野です。 そして、トポロジカルな視点で世界を見ると、面白いものの見え方をします。 例えば、下の図のような感じ。 「ボール・マグカップ・ドーナツ・8の字型のもの」の4つが書かれた紙を見るときに、トポロジカルな視点で見るための"メガネ"をかけると

  • 佐竹 渉

    佐竹 渉(さたけ わたる) 【2017年まで在籍】幼少の頃から宇宙に興味を持つ。大学で東南アジアにある遺跡の石材の研究をするも、石で宇宙を対象にできると知り、隕石に研究テーマを転向。大学院で博士を取るかたわら、JAXA(宇宙航空研究開発機構)で「はやぶさ」の持ち帰ったサンプルの初期分析を手伝う。学芸員の資格を持ち、科学館に興味があったため未来館へ。

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    Nean 2015/11/01
  • 水陸両用!?ワニの心臓はバイパス済みの切替式。

    以前、「あの花」 (リンクは削除されました)ならぬ「あのワニ」 (リンクは削除されました)を書かせていただいたぶっちーです。 突然ですが、そんな私からみなさんへクーーーイズ!!! このワニは、ぶっちーがシンガポールで撮影したものです。どこにいたでしょう? 正解は...... なんとほぼ海でした!!! スンゲイブロウ湿地保護区という場所で、マングローブが生い茂る汽水域です。まだ仔ワニですが、おそらくイリエワニと思われます。イリエワニは以前、別のブログ (リンクは削除されました)でも紹介しましたが、成長すると5mを超す世界最大のワニです。 えー!ワニって淡水に棲んでいるんじゃないの??と思われたそこのあなた。 イリエワニは、漢字では入江鰐、英語ではSaltwater Crocodile("海水のワニ"の意)と書きます。 そう!イリエワニはその類い希なる遊泳能力で、時折、海を渡ることで知られたワ

    水陸両用!?ワニの心臓はバイパス済みの切替式。
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    Nean 2013/10/04
  • 「昆虫サイボーグ」をご存じですか? | 科学コミュニケーターブログ

    Tweet みなさま、こんにちは。蓮沼一美です。 東京は梅雨明けして2週間ほどたちますが、みなさまは夏を感じていますか? 私は毎日暑いと思いながらも、まだセミの鳴き声を聞いていないため、聴覚でも夏を感じられる日を待ち望んでいます。 さて昆虫つながりで、みなさまに質問です。 「昆虫サイボーグ」をご存じでしょうか? 上の画像は、ミツノカナブンに機械をとりつけた「昆虫サイボーグ」のようすです。人間の指令のとおりに飛行します。 この「昆虫サイボーグ」の研究をしているのは、シンガポールの南洋理工大学准教授の佐藤裕崇先生です。佐藤先生は、電気信号を受信する小さなコンピュータを生きた昆虫に組み込み、無線制御ができるようにすることで、将来的には人間が足を踏み入れられない環境の調査や、セキュリティ目的の監視をしてくれる「小さな飛行体」をつくる研究をしています。 多くの可能性を秘めた研究だと思いますが、私は第

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    Nean 2013/07/23
  • 「触感」を録り、再現し、創りだすひみつ道具が登場! | 科学コミュニケーターブログ

    Tweet こんにちは。デスクに置いているスライム(過去のブログ「ホウ砂と洗濯のりでスライムを作りました」参照)をぷにぷに触るのが、職場での癒しのひとときになっています、長倉です。 スライムも毛布もぬいぐるみも人肌も、触っていると気持ちがよくて、ついずっと触っていたくなってしまいますよね。 そんな、「触感」を記録したり、再現したり、はたまた創りだしたりするひみつ道具を見つけましたよ! 癒しのひとときがさらに増えること間違いなしです。 その魔法の小箱とは、その名もTECHTILEツールキット! (写真:TECHTILE提供) ツールキットを開発したのは、触感を通じた価値作りを目指す研究者やデザイナーからなるプロジェクトTECHTILE(テクタイル)のメンバー。 写真左から慶應義塾大学准教授の筧康明さん、慶應義塾大学特任講師の南澤孝太さん、米コロンビア大学研究員の仲谷正史さん、アーティストの三

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    Nean 2013/05/11
  • 鳥インフルエンザ、その対策は? | 科学コミュニケーターブログ

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    Nean 2013/05/11
  • 黒スケはどのように鎧をまとったか | 科学コミュニケーターブログ

    Tweet 硫化鉄の“鎧”をまとった深海の巻貝「スケーリーフット」。前回の熊谷のブログ「白いスケーリーフットもあらわれた」で、硫化鉄をまとって黒い色をしているスケーリーフット(黒スケ)だけでなく、硫化鉄を持たずに白い色をしているスケーリーフット(白スケ)もいる!という衝撃の事実が明らかになりました。しかし、この2種類は遺伝子を調べても、まったく同じ。そこで、湧いてきた疑問は・・・ なぜ黒スケだけが、鎧をまとっているのでしょうか? ◆ 仮説①「 微生物のしわざ?」 「スケーリーフットの表面はぬめっとしている」 そう話すのは、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究員の和辻智郎(わつじ・ともお)さん。鉄の鎧を作り出す主役は、殻とうろこの表面にくっついた「微生物」だと考えました。 硫化鉄を作り出すには、「鉄」と「硫化水素」が必要です。殻やうろこにくっついた微生物が、海水中の「硫酸」を「硫化水素」

  • 2012年イグノーベル賞!言論の自由を取り戻せ! | 科学コミュニケーターブログ

    Tweet こんにちは!展示開発課の鈴木です。嬉しさのあまり、勢いで記事を書きます。 プログラミングに夢中になっていた頃、とてもお世話になった先輩がイグノーベル賞を受賞されました! イグノーベル賞とは1991年に始まった「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に与えられる賞です。 「ノーベル賞のジョーク版」とも呼ばれています。 昨年は滋賀医科大の今井 真先生らが「わさびのにおいが眠っている人を起こすのに有効」という内容の研究成果で化学賞を受賞されています。 一見、くだらない研究に見えるかもしれませんが、音が聞こえない状況でも人を起こすことができるため、様々な場面での実用化が考えられるすばらしい研究です。 今年、イグノーベル賞を受賞されたのが、産業技術総合研究所の栗原 一貴さんとお茶の水女子大学の塚田 浩二さんが研究する「SpeechJammer」という研究です。 未来館5階の一角に、聴

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    Nean 2012/09/29
    《未来館5階の一角に、聴覚遅延フィードバックによる発話阻害の展示があります》……これは気になる。
  • 邦画を科学する ~ゴジラ編~ ゴジラVS生物多様性 | 科学コミュニケーターブログ

    Tweet こんにちは、科学コミュニケーターの久田です。 前回の「ガメラ編」に引き続き、今回も生物多様性のお話です。 今回のテーマは「遺伝資源」。 品種改良や新薬開発では、いろいろな動植物の特徴が利用されます。それは言い換えれば、その生物固有の遺伝子を利用するということ。今、遺伝子は資源として注目されているのです。 最近でこそ、クローン技術や遺伝子組み換え作物などで「遺伝子」という言葉はよく知られるようになりましたが、日が誇る特撮映画「ゴジラ」では、20年以上も前にこのテーマが取り上げられていました。 今回ご紹介するのは『ゴジラVSビオランテ』(1989年)。この映画の冒頭を観れば、現代の遺伝資源をめぐる問題が見えてきます。 私物の映画パンフレット (以下、映画のストーリーについて触れています。) 『ゴジラVSビオランテ』のあらすじ 前作『ゴジラ』(1984年)でゴジラに襲われた直後の東

  • 邦画を科学する ~ガメラ編~ ガメラVS生物多様性 | 科学コミュニケーターブログ

    Tweet こんにちは、科学コミュニケーターの久田です。 みなさん、生物多様性って知っていますか? 来月(2012年10月)インドで行われる生物多様性条約第11回締約国会議(COP11)、そこで話し合われるテーマが生物多様性です。 生物多様性とは、なんなのでしょうか? 世界の国々が話し合わなければならないほど、大切なものなのでしょうか? そんな疑問に答えるのが今回のお話、生物多様性のありがたみが分かる怪獣映画『ガメラ2 レギオン襲来』(1996年)のご紹介です。ゴジラと並び、日を代表する大怪獣ガメラを倒す鍵は生物多様性にあった!? 今回は、宇宙怪獣になったつもりでお楽しみください。 私物の映画特集号 (以下、映画のストーリーについて触れています。) 『ガメラ2 レギオン襲来』のあらすじ 宇宙から謎の隕石が日へ落下。やがて巨大な植物が近くの街に現れ、周囲の環境を変化させていく。このままで

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    Nean 2012/09/16
  • 科学クサさ を捨てること | 科学コミュニケーターブログ

    Tweet 皆さん、こんにちは。科学コミュニケーターの早川です。3月20日は春分の日。未来館へのお客さまの数も今年に入ってからの最高記録を更新しました。そんな大忙しの中、ある来館者から次のような質問をうけました。「春分の日は当に昼と夜の長さが同じなんですか?」 皆さんなら、どう答えますか。 正確には昼と夜の長さは違います。 原因のひとつは大気を通る光の屈折。地平線の下にある太陽が、地球をつつむ大気のいたずらで地平線の上にあるように見えるのです。詳しくは国立天文台のコチラのページをご覧ください。 しかしこのときはそうした説明はせず、こう答えました。 「その通り。今日は昼と夜の長さが同じ特別な日だよ」 ちなみに質問をしてくれたのは小学校低学年の男の子です。 なぜ上のように答えたのか。 それは10歳にも満たない彼にとっては光の屈折の話よりも、その日が365日中たった2度しかないスペシャルデーで

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    Nean 2012/03/29
    説明の按配。
  • 続: ビッグデータ ~ 巨人を生み出す源泉 ~ | 科学コミュニケーターブログ

    Tweet みなさん、こんにちは。科学コミュニケーターの志水です。 前回は、「ビッグデータ」の可能性についてお話しました。 今回は、その続編として、ビッグデータの活用例についてお話したいと思います。 実は、現在世界的に成功を収めている企業の多くが、ビッグデータに関わっています。 IT業界の巨人 かつて巨大な巨大なビッグデータに戦いを挑み、世界的に有名になった企業があります。IT業界の巨人、Google社です。 Googleは、インターネット上に存在する大量の情報、すなわちビッグデータから価値のある情報を生産することで、莫大な利益を得るようになりました。今や、世界中の多くのインターネット利用者が、Googleが生産する情報を日々消費しています。 ん、情報を生産? 消費? 何のこと?と思われた方が多いかもしれません。Googleが生産している情報って一体何でしょうか? 実は、Google(の検

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    Nean 2012/03/04
  • 【速報】超光速ニュートリノは間違い? | BLOG 未来館のひと

    BLOG 未来館のひと」は、対話で科学を伝えている科学コミュニケーターによる日記です メニュー・カテゴリへ 光の速さを超えたとして話題になっているニュートリノ。昨年9月に、日人研究者の貢献も大きいイタリアのOPERA(オペラ)というニュートリノ振動実験が発表したものです。 あれから5ヶ月。OPERAグループ内外で検証に検証が重ねられてきました。そして今日 「超光速ニュートリノ」実験に間違いの可能性! というニュースが舞い込んできました。 ここで指摘されているのは2点。GPS時間を実験用の時計に送るコネクターと、GPSと同期するタイミングです。 OPERA実験では、ニュートリノの速度測定のために、GPSで時間と距離をはかっています。(詳細はこちらの図をごらんください。) ニュートリノ出発と到着の時間を正確に測るために、実験でつかう時計はGPSと同期させています。GPSからの時報は光ファイ

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    Nean 2012/02/24
  • SFを科学する ~攻殻機動隊編~ あなたもなれる!?透明人間 | 科学コミュニケーターブログ

    Tweet もし透明人間になれるとしたら、あなたはなってみたいですか? 「なれるならなりたいけど、そんなの無理でしょ」 「可能だとしても大変そう」 そんな声が聞こえてきそうです。でも、マントを着るだけで透明人間になれるとしたらどうですか? 日科学未来館には、着ると背後が透けて見えるようになる不思議なマントがあります。これは、慶應義塾大学教授の稲見昌彦先生による「光学迷彩」の展示です。普通に見れば何ら変哲のないマントですが、写真ののぞき穴から覗くと、なんとマントの背後が透けて見えるのです。 (左:そのまま見た場合 右:のぞき穴から見た場合) なぜこう見えるのでしょうか?仕掛けは2つあります。 1つ目はマントの素材。再帰性反射材という特殊な素材を使っています。普通光が何かにぶつかると、様々な方向に反射しますが、再帰性反射材は光が来た方向にだけ返すという面白い特徴があります。2つ目はのぞき穴の

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    Nean 2012/02/19
  • 【詳報】2011年ノーベル物理学賞!宇宙は加速膨張している!  | BLOG 未来館のひと

    BLOG 未来館のひと」は、対話で科学を伝えている科学コミュニケーターによる日記です メニュー・カテゴリへ 今年のノーベル物理学賞が発表されました。分野の順番から考えて今年は宇宙物理学だと踏んでいたところ、どんぴしゃ! 受賞者は、サウル・パールミュッター博士、ブリアン・シュミット博士そしてアダム・リース博士です。その功績も 宇宙の膨張が加速している! ことを観測で示したこと。宇宙は膨張しているんですね。そしてその膨張はただの膨張ではありません。膨張の速さがどんどん速くなっていっているわけです! これはとても不思議なことです。 宇宙はとても熱く密度の高い火の玉でスタートしました。「ビッグバン」とよばれています。そこから宇宙は急激に膨張し、現在のような広がりのある宇宙になったのです。 が、宇宙の中にはたくさんの物質があります。重さのある物質は重力で引き合いますので、いずれ膨張は減速され、止ま

  • 10分でわかるノーベル賞2011~生理学医学賞~

    詫摩編集長から焚きつけられても、発表から原稿アップまで2時間もかかってしまった遅筆の小林です。 2011年のノーベル賞生理学医学賞は、残念ながら、日人は受賞できませんでしたが、ブルース・ボイトラー博士とジュールズ・ホフマン博士のお二人が「自然免疫の活性化に関わる発見」により、ラルフ・スタインマン博士が「獲得免疫における樹状細胞の役割の解明」により受賞されました! そもそも免疫って? 私たちの体を病原体から守るしくみ=免疫は二度なしの現象と言われます。一度、かかった病気にはかからなかったり、症状が軽く済むからです。二度なしのしくみは、病原体をやっつけた攻撃部隊の一部(メモリー細胞)が体の中に残り、再び、同じ病原体に感染したときに武装化し、速やかに排除するためです。すなわち、その病原体に対して耐性を獲得したということで、獲得免疫と呼ばれます。 しかし、攻撃部隊は最初から武器をバッチリ持ってい

    10分でわかるノーベル賞2011~生理学医学賞~
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