時代遅れとなった「ヘリコプターで避難」 東京タワーやスカイツリーなどの展望台に足を運ぶと、「H」の文字がやたらと目につくことはないだろうか。ヘリコプターの発着所、ヘリポートだ。 東京には80もののビルにヘリポートがあり、この数は世界一だが、ほとんどは1回も使われていない。現状と課題をブルームバーグが伝えている。 まず、なぜこれほどの数のヘリポートがあるのか。それは政策的な理由によるものだ。1990年ごろより、政府は高さ45メートルを超えるビルにはヘリポートの設置を奨励するようになった。 はしご車が上の階まで届かないような高層ビルでの火災発生時に、ヘリコプターは有効な避難方法と考えられたのだ。 国の方針を受けて、デベロッパーは高層ビルにヘリポートを設置するようになった。現在東京には80、大阪には43のビルにヘリポートがある。これは高層ビル・都市居住協議会が把握している数で、同協議会が把握して