タグ

ブックマーク / news.yahoo.co.jp/byline/nishikawashinichi (5)

  • 論文紹介:食品に添加されたトレハロースがクロストリジウムの流行の原因だった(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    来週発売のNatureに、ちょっと恐ろしい論文が掲載される。普通に品に添加されているトレハロースが、難治性の腸炎の原因クロストリジウム・ディフィシル(CD)の流行の原因になっているという研究だ。実験の詳しい内容は私自身のブログを参照してもらうことにして、重要なメッセージだけを紹介しておく。米国テキサスのベーラー大学からの論文で、CDが勃発した臨床現場では極めて重要な情報だと思う(Collins et al, Dietary trehalose enhances virulence of epidemic clostridium difficile(流行性のクロストリディウム・ディフィシル強毒株の毒性は事の中のトレハロースにより増強される)Nature,2018 in press:doi:10.1038/nature25178) トレハロースグルコースが2個結合したトレハロースは、温度や

    論文紹介:食品に添加されたトレハロースがクロストリジウムの流行の原因だった(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース
    Nean
    Nean 2018/02/14
  • ドイツ科学の卓越性の秘密:Nature 最新号の記事を読んで(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    先日、大学を去る友人の最後の講義を聞きに出かけた。東京から離れた地方の大学を支え続けてきた友人の最後の講義は、彼の研究の話ではなく、30年にわたる自らの経験をもとに、日の大学を高いレベルに保つためには、何をすべきかを、若い人たちに熱く語るものだった。 講義で友人は、どんな状況にあっても大学は長期視野に基づく優れた計画のもと自らを変え続ける必要があることを訴えていたが、講演の最後に、このような努力を無にしてしまう政府の見識の低さが最近目立ち始めたことを嘆いていた。その例として友人は、安倍首相が2016年OECD閣僚理事会で行った演説の一節を引用していたが、それを見て私も驚いたので、もう一度英語と日語の両方を読み直してみた。 安倍首相のOECD閣僚理事会で行った演説この演説は、アベノミクスをはじめとする様々な改革と集中投資で日経済は生まれ変わったことを強調する内容だが、その中で政府が目指

    ドイツ科学の卓越性の秘密:Nature 最新号の記事を読んで(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース
    Nean
    Nean 2017/09/11
    “つまるところ、大学の凋落を招いている我が国の問題は、「生の声」と「データ」に基づかず、お仲間の官僚や政治家のウケだけを狙う思いつきを政策にしてしまう、内閣府に集まる少し頭のいい官僚の問題ではないか”
  • エネルギードリンクによると思われる肝炎の症例(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    医学では伝統的に、一人一人の患者さんから学ぶことを症例研究として重視しており、多くの臨床医学雑誌は、症例報告と呼ばれる、医師が経験した一人あるいは少数の患者さんについての詳しいレポートを掲載している。 この症例報告重視の伝統には、 1)人間は遺伝的にも生活習慣においても極めて多様なため、一般化できない「稀な」発見が多く存在すること、 2)たとえ一般化できる臨床的発見も、最初は一人の症例を詳しく解析する過程から始まること、 3)まれなケースでも必ず繰り返すため、次の患者に備えるため、多くの医師と経験を共有することが重要なこと、 などの背景がある。 このような症例報告の伝統を知るために格好の論文がフロリダ大学からThe British Medical Journal Case Reportにオンライン発表されたので、今日はこの論文を紹介する。同じような症例は我が国でも発生する可能性があり、医師

    エネルギードリンクによると思われる肝炎の症例(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース
    Nean
    Nean 2016/11/12
    あらあら。
  • 一般向きではない科学の話:生物誕生以前にアデノシンはどう合成されていたのか?(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    現役を退いた後、死ぬまでに是非理解したいと思ったのが、無生物から生物が誕生する過程だ。しかし、論文を漁って考え始めた時、生命誕生までの過程について自分が納得できる説明に到達できるか半信半疑だった。というより、ほとんど諦めていた。しかし、少しずつ読んだ文献の数が増え、三年経ってみると、自分で納得できる、しかも実験可能で具体的な生命誕生のシナリオを描くことはそう難しいことでないと思うようになってきた この私自身の理解が進化してきた過程を、顧問を勤めているJT生命誌研究館のホームページに「進化研究を覗く」として書き綴っている。特に2015年10月15日の「ゲノムの発生学I」を書いて以降は生命誕生過程に焦点を当て、それに関わる研究論文や自分の考えを紹介しているので、生命誕生に興味のある方は是非読んでほしい。 また「生命誕生を説明するのは難しくない」という確信が芽生えてきたので、出張講義を頼まれてい

    一般向きではない科学の話:生物誕生以前にアデノシンはどう合成されていたのか?(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース
  • 認知症の発症は実は減っている?(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース

    先進国の多くは、未曾有の超高齢社会に直面しつつある。(我が国は、既に65歳以上人口が全人口の21%を大きく超えているので「超高齢社会」である。)なかでも最も懸念されているのが、認知症の増加だ。例えば長期間同じ地域の疾病を調査している久山町コホート研究は、高齢者の半分以上がいつかは認知症にかかる可能性があることを警告している。このような統計を見ると、高齢者の増加により認知症が増えるという単純な関係だけではなく、認知症自体の発症率が上昇しているのではと心配する。 しかし、発症率を過去と現在で比べる時に注意しなければならないことがある。医学の進歩で診断技術が進むと、病気の診断率(発見率)が上昇することだ。従って、もし疾患発症率を過去と現在で正確に比べたい場合、同じ診断基準を用いる必要があるが、わざわざ古い診断法を適用することは実際には簡単ではない。 これをあえて行ったのが今日紹介するMRC(英国

    認知症の発症は実は減っている?(西川伸一) - 個人 - Yahoo!ニュース
    Nean
    Nean 2016/04/22
    絶対数は増えているけれど、発症率は下がっているというお話。
  • 1