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ブックマーク / www.mhatta.org (9)

  • 目には目を、陰謀論には陰謀論を?

    最近VICE誌に面白い記事が載っていた。「反マスク論者、マスクをする準備中――ワクチン接種者から身を守るために」(Anti-Maskers Ready to Start Masking—to Protect Themselves From the Vaccinated)と題するもの。 新型コロナウイルス対策としてのマスクの強制に激しく抵抗する反マスク派、そしてワクチン接種に強く反対する反ワクチン派がいて、この二つがかなりかぶっていることはよく知られている。ところが最近になって、これらの説を信奉する陰謀論者たちの中から、マスクをしよう、ソーシャル・ディスタンスを取ろうと主張する連中が出てきたらしい。 この背景にあるのは、「排出(shedding)」説である。ワクチン接種者からワクチン(の中にある何か有害なもの)が「排出」され、近くの人、特に女性が影響を受ける。典型的には、生理不順や流産が発生

    目には目を、陰謀論には陰謀論を?
    Nean
    Nean 2021/05/16
  • モーレツ! Org mode 教室 その9: org-roam でアイデアをひねり出す

    org-roamのマニュアルにもあるように、この種のものの源流は社会学者ニクラス・ルーマンがやっていたというZettelkasten(カードボックス)メソッドらしい。ルーマンは多作で知られたが、その秘密は彼が書きためた情報カードにあったそうな。 自分の生産性の秘密は、ブナ材でできた24区画の分類記号のないボックス、ビーレフェルトのカードボックスである、とルーマンは説明していた。 30年以上にわたって、ルーマンはこのボックスを使って仕事をした。彼はすべてを書き留めた。詩、中世貴族の宣誓書、専門論文の参照情報。彼は文献が「カードにとれる」かどうかを確かめ、理論の一部、関連づけの可能性を書き留め、八つ折り版のカードに文字数字併用の略記法で分類記号を書き、さまざまな順序に並べた。世界の在庫目録である。 実のところいろいろ読んでも、ルーマンが大量にカードを書いてユニークなID番号を振っていたことまで

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  • 新常態としての「世界2.0」

    新型コロナウイルスの問題はまだ先が見えないが、それでもパンデミック収束後の世界について様々な議論が始まっている。 経済学者のタイラー・コーエンが最近、World 2.0というニューノーマルの一覧表をブログに載せていた。多分に思いつきをただ列挙しただけというところもあるが、議論のとっかかりというか、変化するリアリティの大雑把な把握としてはなかなか良いと思うので訳出してみた。原文そのままだとよくわからないところもあるので、適当に意訳や補足を入れている。 世界1.0 世界2.0

    新常態としての「世界2.0」
    Nean
    Nean 2020/04/06
  • フリクションポイントノック04はなかなか良い

    最近(といっても去年だが)出たフリクションポイントノック04を使ってみたがなかなか良い。フリクションでノック式で太さが0.4mmの極細。パイロットらしく相変わらず即物的な商品名で分かりやすい。 以前も書いた通り、フリクションは消えるし消しゴムが要らないので便利なんだけれど、私のようにふだん万年筆やローラーボール(水性ボールペン)を使っている人間からすると、ひっかかったりかすれたりとどうにも書き味が悪く敬遠しがちだった。極細字ということは紙との接地面も小さく、なめらかな書き心地は最初から望めないのだが、とはいえさすがに技術進歩といいますか、フリクションが世に出てから10年以上経っているので、大分改善されてきたようだ。インク自体も粘度等を調整しているのだろうが、ゲルインキペンのジュースアップで導入したシナジーチップとかいう凝ったペン先を採用したのが効いているのではないかと思う。ジュースアップそ

    フリクションポイントノック04はなかなか良い
    Nean
    Nean 2020/02/23
    これは試す。
  • 戦場ジャーナリストと自己責任 – mhatta's mumbo jumbo

    シリアで長年武装勢力の人質になっていたジャーナリスト、安田純平氏が解放されたというニュースを受けて、日のマスメディアでは様々な論評が出ているようだ。個人的には、毎日新聞の記事「<安田さん解放>『自己責任論』に海外経験者ら反論投稿」に違和感を感じた。 というのも、記事に「識者は『海外では唱えられることのない自己責任論が蔓延している状況を懸念」とあるのだが、拘束された戦場ジャーナリストに対し、自己責任の観点から批判が浴びせられることは海外でも決して珍しくないと思われるからである。ついでに言えば、この記事に出てくる人々は別にそんなこと言ってないような…。 例えば、アフガニスタン紛争では多くの欧米ジャーナリストが拉致、拘束されたが、2009年9月には、ニューヨーク・タイムズ紙に所属するイギリス人ジャーナリスト、スティーヴン・ファレルがタリバーン兵士に拘束されるという事件があった。4日後、イギリス

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  • alt-right(オルタナ右翼)とはようするに何なのか – mhatta's mumbo jumbo

    alt-right(オルタナ右翼)について日語で読めるまとまった紹介がまだ無いようなので、私なりに書いてみることにした。政治学は専門ではないし、そもそも私の関心はalt-right全般ではなく前に取り上げた新反動主義だけなのだが、一応様々な文献を読んだり(ここしばらくアメリカのメディアは狂ったようにalt-right関係の記事を量産している)、alt-rightな人々が集う掲示板やチャット、Twitterのハッシュタグを覗いたりはしてみた。といっても、しょせんはその程度なのであくまで個人的な解釈と考えてもらいたい。 まず、「alt-」rightというくらいなので、rightすなわちアメリカにおける現行の右翼・保守思想に対するオルタナティヴ(別の選択肢)がalt-rightということになる。一言で言えば、スタンダードなrightでは手ぬるい、と考える人々がalt-rightなわけだ。ちなみ

    alt-right(オルタナ右翼)とはようするに何なのか – mhatta's mumbo jumbo
    Nean
    Nean 2016/09/03
    なににしてもごちゃごちゃしてますね。
  • My Human Gets Me Blues(2008-04-30)

    _ [English] LとR たかだかA4 4ページの原稿を、こんな時間(いま朝の4時です)になっても仕上げられないので頭に来た。以下は気分転換というか現実逃避のちょっといい話。 私の昔の英語の先生は、「LとRの発音がきちんとできないと海外ではお米の代わりにシラミが運ばれてくる」というようなことを抜かして生徒を脅かしていたものだ。まあ、確かにLice(シラミ)とRice(米)、LとRで大違いではあるが、ライスと言って実際にシラミが皿いっぱい運ばれてきたら、それは発音どころではなくもっと質的な意味でヤバいところにきてしまったと観念すべきだろう。それはともかく、LとRは、日人には発音や聞き取りも難しいが、綴りのレベルでも結構難しい。Light/Rightくらいでもうっかりすると間違える。 以前、Saturday Night Fish Fryという曲のタイトルをずっとSaturday Ni

    My Human Gets Me Blues(2008-04-30)
    Nean
    Nean 2008/04/30
    よもやま。
  • My Human Gets Me Blues(2007-09-12)

    _ [Music] R.I.P. Joe Zawinul ジョー・ザヴィヌル先生が亡くなったそうだ(産経新聞の記事)。享年75歳というのはまあ、世間的には大往生の部類なのだろうが、怪物なのでこんなにあっさり死ぬとは夢にも思わなかった。 何が怪物かって、このおじいさんの音楽は年を取ればとるほど良くなっていったのである。ジャズにおいては(私はこの人のやっていたことこそがジャズだと思っているのだが)、これはかなり珍しいことだ。それも、いぶし銀が枯淡の境地に達して云々というようなありがちなパターンではない。より貪欲に、より脂ぎって、未知の要素、何か新しいものを自身の中に消化吸収していった。シンセが肉体と完全に一体化していた。そして、何よりライブが凄まじかった。60、70を越えて、去年より今年のほうがすげえんじゃねえかと期待させてくれるミュージシャンはそうはいない。とは言っても、私が生で見られたのは

    My Human Gets Me Blues(2007-09-12)
    Nean
    Nean 2007/09/12
  • My Human Gets Me Blues(2006-04-17)

    _ [Music] In Europe / Jack Walrath 昨年末、来日したミンガス・ビッグバンドを見に行った。正直言ってリーダーやスターが亡くなった後の追善興行の類にはあまり興味がないのだが、さすがに腕利き揃いで聞きどころも見どころも豊富な楽しいステージだった。あの人数だと費用的にいろいろ大変だとは思うが、また来ないかな。 ということで十分満足はしたのだが、それでも何となく物足りなかったのは確かだ。何というか、御大が生きていたころのミンガス・ミュージックには過剰なくらい存在したあのヘンな感じ、「ミンガス臭さ」と言っても良いのだが、そういった訳の分からないドロドロ感があまり感じられなかったのである。現在のバンドメンバによるクレバーで理性的な「解釈」からは抜け落ちてしまうところに、ミンガスのミンガスたる所以があったということなのだろうか。 ただ、一瞬だけミンガス的な空気が場を支配し

    My Human Gets Me Blues(2006-04-17)
    Nean
    Nean 2006/04/18
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