大阪府は27日、大阪湾の堺市沖で死んだマッコウクジラの処理費用について、概算で約1500万円だったと発表した。昨年、大阪市の淀川河口付近で死んだマッコウクジラの処理で市が負担した費用の5分の1以下となるが、吉村洋文知事は同日、記者団の取材に「処理方法が異なり同列に論じられない」と述べた。 府によると、クジラは全長約15メートル、重さ約32トン。1月12日以降、大阪湾で目撃され、今月19日に堺市沖で死んだことが確認された。府は22日に堺市の岸壁で死骸を引き揚げ、26日に近くの府有地の産業廃棄物最終処分場に埋設。1~2年後に掘り起こし骨格を大阪市立自然史博物館に提供する。 昨年1月9日に淀川河口付近で確認され、SNS上で「淀ちゃん」と名付けられたマッコウクジラは死んだ後、大阪市が死骸を海に沈めたが、処理費用は約8千万円に上った。市入札等監視委員会から当初の見積額と開きがあると指摘され、市が経緯