栗原研究室 慶應義塾大学理工学部数理科学科 「整数の世界と数学的自然界を探求する」 慶應義塾大学数理科学科 栗原研究室では整数論の研究を行っています。整数論は、4000年以上の歴史を持つ学問ですが、現在でも活発な研究が行われ、近年では、暗号理論や符号理論などに応用されたり、フェルマーの最終定理や岩澤主予想が証明されるなど、今でも日々新しい成果が得られる重要な分野です。 「整数論と言いましても最近では、岩澤理論というものに重点を置いた研究が一番多いと思います。 イデアル類群であるとかセルマー群であるとか、方程式の有理数解がなすモーデル・ヴェイユ群であるとか、そういったものとゼータ関数の値、あるいはそのゼータ関数の値から作られるp-進L関数、あるいはゼータ元と呼ばれるものを使って調べるというのが岩澤理論というものなんですけれども、従来は岩澤理論はそういったものを岩澤主予想というもので