この度,本学のリスト・ベンジャミン氏がノーベル化学賞を受賞しました。 同氏は,2018年から本学の化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD(アイクレッド))の主任研究者として,有機触媒を用いた新規反応開発に係る研究に取り組んでおり,2020年5月からは特任教授としても在籍しています。 受賞に際して,本学関係者からのコメントをお届けします。 総長 寳金 清博 本学は,文部科学省の事業「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」に2018年に採択され,化学反応創成研究拠点(ICReDD)を同年10月に設立しました。 ICReDDは,第一線の研究者を世界から多数集め,優れた研究環境ときわめて高い研究水準を誇る世界から目に見える研究拠点として活動しています。 世界的なネットワークの中で研究しているICReDDにおいて,ノーベル賞受賞者が出たことは大変光栄です。 今後も,こういった研究ネットワ
は、不斉有機触媒。 原子の組成は同じでも構造が違う物質を「異性体」といって、中でも、右手と左手のように、鏡に映したように対称的だけど、互いに重ね合わせることができないものを「鏡像異性体」という。 鏡像異性体どうしは互いに生理活性が異なっていることが多くて、たとえば今回のノーベル賞発表で引かれていた例でいうと、S-リモネンはレモンの香りがするけど、R-リモネンはオレンジの香りがするらしい[1] … Continue reading。薬効成分でいうと、鏡像異性体のうち片方だけに鎮痛作用がある物質も多い。 たいていの物質は、普通に作ると両方の鏡像異性体が混ざったものができてしまい、半分は有効成分、半分は不純物(下手すると毒物)、みたいになってしまいがち。となると、ほしい方の鏡像異性体だけ作る方法があったら嬉しくて、これを不斉合成という。 今回のノーベル化学賞は、この不斉合成を行うための触媒(化学
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