江戸時代の子供たちが読み書きを学んだ「寺子屋」が、IT人材育成に向けた「プログラミング」教室として広がりつつある。全国各地で生活圏の中にある寺社で、日本文化や歴史に触れながら子供たちがIT教育を受ける-というもので、担当者は「地域のコミュニティーの場所にもなれば」と期待している。(猿渡友希) 堺市堺区の調御寺(ぢょうごじ)で開かれた、小学生のプログラミング教室「寺子屋LABO」。参加した児童が取り組んでいたのは、プログラミングによるロボットの操作だ。熱心にロボットの動きを見つめていた男児は、ロボットが不具合を起こすとパソコンに向かい、講師のアドバイスに従って真剣な表情で試行錯誤を繰り返していた。受講した小学2年生の小林宗大君(7)は、「ロボットを動かすのは楽しい」と笑顔を見せた。