by 松尾 芳郎 • 2017年11月26日 • NASAが開発中の電動ターボファン旅客機と超小型電動飛行機X-57 はコメントを受け付けていません 2017-11-15(平成29年) 松尾芳郎 境界層吸入電動ターボファン付き狭胴型旅客機 (STARC-ABL) 図1:(NASA) NASA提案の「境界層吸入ファン付き狭胴型旅客機 (STARC-ABL)」。現在の150席級の旅客機と外見は似ている。両翼のエンジンはファン回転数比3:1のGTF (ギヤード・ターボファン)形式で、ファン駆動軸に発電機を接続している。尾部エンジンは電動式ファンで胴体表面の境界層を吸入し、同時に推力も発生する。巡航速度はマッハ0.785、電力システムは1,000 volts。 エネルギー効率と経済性に焦点を当てた航空のルネッサンスとも云うべき時代が間も無くやってくる。これからの設計技術者達は、飛行機の推進システム
NASAの探査機「オサイリス・レックス」は小惑星ベンヌ表面からのサンプル採取に成功した。しかし、予定をはるかに超える量のサンプルを採取したため、採取容器のふたがきちんと閉まらなくなり、採取した物質が宇宙に漏れ出すという事態に見舞われている。 by Neel V. Patel2020.10.26 103 193 21 2 米国航空宇宙局(NASA)は、探査機「オサイリス・レックス(OSIRIS-REx)」が10月20日に実施した小惑星ベンヌ(Bennu)のサンプル採取ミッションで、十分な量の物質を採取したと発表した。実のところ、探査機のサンプル採取容器がいっぱいで、ふたをしっかりと閉じることができず、採取した物質の一部が宇宙へ漏れ出てしまっているという。「容器内の物質があまりにも多いので、現在サンプルが流出している状態です」とNASAのトーマス・ザブーケン科学局長は10月23日に語った。 オ
NASAは23日、ハブル宇宙望遠鏡の予備のジャイロスコープ(ジャイロ)が正常範囲のデータを出力するようになったと発表した(NASAの記事)。 ハブル宇宙望遠鏡はジャイロの故障で5日にセーフモードへ移行したため、予備のジャイロを起動したが、実際の回転速度とは桁違いに大きな値を出力する問題が発生していた。このジャイロは1分間に19,200回転するホイールが「フロート」と呼ばれる密封されたシリンダー内にマウントされており、フロートは粘性の高い液体中を浮遊している。 まず運用チームでは、7年半使われていなかったジャイロの起動時に何らかの問題が発生した可能性を考慮し、16日にジャイロを再起動してみたが、特に改善は見られなかったという。次に、何らかの障害物によりフロートが中央からずれ、極端に大きな値を出力している可能性を考慮し、18日には宇宙機に連続して方向転換を行うようコマンドを送って障害物の除去を
NASAの宇宙探査機、ボイジャーは1977年に打ち上げられ、38年経った現在も稼働中だ。しかし、NASAでボイジャー計画に携わったエンジニアはすべて退職してしまい、ボイジャーとの通信システムをメンテナンスするための人員が不足しているという(Register、Popular Mechanics)。 ボイジャーと地球を結ぶ通信システムは2020年代まで稼動が続けられる予定だそうだが、これらの技術は1970年代の技術が使われており、そのメンテナンスにはFortranやアセンブリ言語のスキルが必要だという。 また、年月が経過したことでボイジャーの仕様やシステムに関するノウハウや知識が失われてしまいつつあるそうで、システムの維持は容易ではなさそうだ。
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