戦争の悲惨さを知ってもらおうと、大阪市天王寺区の天王寺動物園で9~21日、「戦時中の動物園展」が開かれる。平成18年から毎年、終戦の日(8月15日)の前後に開かれている恒例の企画展で、今年で10回目。空襲で猛獣たちが逃げ出すのを恐れて殺処分されたライオンやヒョウの剥製、戦意高揚のため軍服を着せられたチンパンジーの写真パネルなどもの言わぬ語り部たちが平和の尊さを訴える。 大正4(1915)年に開園し、昨年100周年を迎えた同園の歴史にも戦争は深い爪痕を残す。第二次大戦中、同園の人気者だったチンパンジーのリタやロイドは軍服を着せられ、戦意高揚に利用された。 さらに戦局が深まると、同園は「空襲で檻(おり)が壊れ、猛獣が逃げ出すと危険」と判断。昭和18年9月から翌年3月にかけて、子供たちのアイドルだったライオンやトラ、ヒョウなど10種26頭の猛獣たちを飼育員自らの手で殺処分した。 同園によると、園
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